フェルスタッペン、メルセデスとの接戦覚悟!鍵を握るはポールやスタートではなく…

予選を終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)、2022年10月29日F1メキシコGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

10月29日(土)の予選を経てマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は最前列トップからF1メキシコGPに臨む事になるが、ポールポジションやスタートが決定的な意味を持つとは考えておらず、メルセデスとの接戦が予想される事から、戦略が重要な鍵を握ると見ているようだ。

今週末のフェルスタッペンは予選Q2まで一度もタイムシートのトップに立っていなかったが、Q3に入ると本領を発揮。ジョージ・ラッセル(メルセデス)に0.304秒差をつけポールの座を勝ち取った。

「FP3の時より路面温度が少し高かったから、予選は少しトリッキーなスタートになったと思う」とフェルスタッペンは予選を振り返った。

「誰もがスライドしていたし、自分のリズムを掴むのが難しい状況だったから、Q1、Q2、Q3という感じで、徐々にマシンバランスを探っていったんだ」

「セッション毎に少しずつ改善していって、Q3でようやくクルマを少しプッシュできるようになった。最後の2ラップは真っ当に走れたと思う」

「もちろん満足してる。ここはグリップが低いし、1ラップをまとめ上げるのは本当に難しいからね。それに幾つかの縁石を完璧に攻略しないとタイムが上がらないんだ」

「だからここでの予選はいつだって決して楽じゃない。タイヤのウォームアップも同じだ。でも、Q3では上手くコントロールできたように思う」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ポールポジションを獲得してガッツポーズを執るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年10月29日F1メキシコGP予選

ここでのポールは決勝に向けて楽観的な材料とはならない、というのが伝統だ。エルマノス・ロドリゲス・サーキットはターン1までの距離が長く、オープニングラップで大きく順位が入れ替われる事も珍しくない。

ポールが大きな意味を持たない事は、歴代最多となるメキシコGP通算3勝を挙げているフェルスタッペンが過去に2017年、2018年、そして2021年と、いずれもポール以外のポジションから勝っている事からもよく分かる。

つまりフェルスタッペンにとっては好スタートを切ってポジションを守り切り、1周目をトップで通過することが重要なわけだが、さほどスタートを重要視してはいない様子だ。

フェルスタッペンは「良いスタートを切ることは重要」で「目指すはターン1に向けてトップに留まること」であり、ライバルに「スリップを使われたとしても、ディフェンスする上で悪くないトップスピードもある」として1周目の攻防戦に自信を示す一方、「レースペースが良ければなんであれ、良いバトルができると思う」と語った。

FP2がピレリのタイヤテストに割り当てられたためロングランペースは未知数だが、フェルスタッペンは「なんとも言えないけど、今日のクルマの状態を考えれば明日は問題ないと思う」と楽観的な見方を示した。

レースペースの良さは大前提として、ポールポジションでもスタートでもないのであれば、一体、何がレースの鍵を握るのか?

今回のライバルはフェラーリではなくメルセデスだ。W13は予選より決勝の方が競争力が高い傾向にあり、レースではレッドブルRB18に匹敵するペースを刻んでくる可能性がある。

フェルスタッペンは後方に控えるメルセデスに触れて「レースは接戦になると思う。彼らは大抵、レースペースがかなり良いからね」とした上で、「だからこそ、戦略に懸かっているんだ。何ができるか今夜、検討してみるつもりだ」と語った。

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エルマノス・ロドリゲス・サーキットの中盤ハイスピード区間を駆け抜けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年10月29日F1メキシコGP予選


2022年F1メキシコGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にルイス・ハミルトンと、メルセデス勢が続く結果となった。

メキシコGPの決勝レースは日本時間10月30日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを17周する事でチャンピオンシップを争う。

F1メキシコGP特集

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