シャルル・ルクレール、F1アメリカGP失格を経て”一言も発せず”にお気持ち表明「まさにそれ」とハミルトン
Published:
シャルル・ルクレール(フェラーリ)はF1第19戦アメリカGPでの失格処分を経て、未だ一言も発していないが、その代わりに1枚の画像を通して自身の心境をファンに伝えた。
スプリントの採用により週末を通した練習走行が60分に制限され、2012年の初開催以来、バンプに対する不満が絶えぬサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われたレースを6位でフィニッシュしたルクレールは、2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)共々、リザルトから除外された。
フロア下のプランクの厚みが要件の9mmを下回り、テクニカル・レギュレーションに違反したためだ。技術規定違反という事で、問答無用で失格が言い渡された。ドライバーに責任はない。
ハミルトンはリリースを通して「レース後に失格になったのは当然、残念だけど、それでも今週末の前進を否定するものではない」と、処分決定後に自身の考えを明らかにした。
一方のルクレールは沈黙を保っているが、目を見開きまっすぐに前を見つめる自身と、爪を噛むかのような様子のハミルトンとのツーショット写真をInstagramに投稿した。コメントを一言も添えずに。まさに推して知るべしだ。
この投稿に対しては既に200万人近いファンが「いいね!」で共感を示しており、また、ハミルトンは一言、「mood」とリプライした。「まさにそれ」「分かるわ」と言ったところだろう。
この写真が面白いのは、実際に失格の報を聞いた場面でも、シリアスな場面でもない事に尽きると言える。
我々の検証によれば、これはレース前日のスプリント後の会見の最終盤に、米国におけるF1市場の拡大に関する質問が飛んだ際に撮られたものだ。先にルクレールが、その後にランド・ノリスがこれに答えた。
2人が比較的、長く丁寧に答えを返した事もあってか、ハミルトンは自分の番が回ってきた際に質問の内容を忘れてしまっていた。この写真は、失念したハミルトンが質問者に質問の内容を尋ね、その返答を聞いている際に撮られたものと思われる。
”失格”というコンテキストを前提に写真を見ると、ルクレールが茫然自失として言葉を失っているように見える。
だが実際には、写真が撮られた際のルクレールは返答を終えた直後で、手をいじりながら目線を右や左に動かし、如何にも長い会見に退屈しているといった様子だった。
つまり敢えて、この写真のルクレールに吹き出しを入れるならば「…」ではなく、「…早く終わんないかな。。」が適当なのではと思われる。