ホンダF1田辺TD、山本尚貴の仕事ぶりを評価「F1で日本人ドライバーと仕事ができ嬉しかった」F1日本GP《初日》
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ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターが、10月11日(金)に行われたF1第17戦日本GP初日プラクティスを振り返った。ホンダ勢は、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが3番手で初日を締め括り、メルセデスを捕まえるには至らなかったものの、フェラーリを抑えきっている。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:28.066 | +0.281 | 24 |
6 | アルボン | レッドブル | 1:28.402 | +0.617 | 34 |
9 | ガスリー | トロロッソ | 1:29.354 | +1.569 | 34 |
12 | クビアト | トロロッソ | 1:29.512 | +1.727 | 35 |
トロロッソ・ホンダの2台も悪くない。ピエール・ガスリーは9番手に入れ込み、ダニール・クビアトも12番手と、トップ10を射程に捉えた。ただし、前に立ちはだかるマクラーレンのレーシングポイントは全く侮れない。
午前10時から行われたFP1では、山本尚貴がF1デビュー走行を果たし、経験豊富なクビアトに0.098秒に迫るパフォーマンスを刻んだ。
ホンダ:F1日本GP初日を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
Hondaのホームであるここ日本、鈴鹿サーキットで、多くのファンの皆さんを前に、レースができることを嬉しく思っています。台風の接近により、明日のFP3と予選がキャンセルされることから、FP2では、日曜に開催される予選及びレースに向けたセットアップを前倒しで実施しました。
日本グランプリを楽しみにしていたファンの皆さんにとって、明日のキャンセルは非常に残念なことだと思います。我々、ホンダメンバーも同じ気持ちです。ただ、皆さんの安全を優先しての決定ですので、ご理解いただければと思います。
今日のセッションでは、良い手応えを感じる事ができましたので、日曜の予選・決勝に向けて、念入りに準備をしたいと思っています。
FP1では、山本尚貴選手がレッドブル・トロロッソ・ホンダのマシンで走行しました。山本選手にとっては初めてのF1でのドライブでしたが、エンジニアに的確なフィードバックを行い、任された役割を確実に遂行してくれました。個人的にも、F1で日本人ドライバーと一緒に仕事ができたことを嬉しく思っています。
12日土曜に予定されていた2019年F1日本グランプリ3回目のフリー走行は、台風19号の影響で中止となり、公式予選は13日(日)午前10時開始へと延期され、午前11時までの1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。