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ヨーロッパラウンドの終わりを告げる2018年のF1イタリアGP初日セッションで、ザウバーのマーカス・エリクソンが生命に関わりかねない危険な大クラッシュに見舞われた。
雨が上がりドライコンディションとなった午後のFP2。開始3分のところで、時速300km超でホームストレートを走行中のエリクソンがターン1のブレーキングでバランスを崩し、コース外側のガードレールに衝突。横回転しながら地面に叩きつけられた後、複数回に渡って前方宙返りする大事故が発生した。ヘイローには大きな傷跡が残っていた。
"I don't know what happened. I'm OK" 👍#ItalianGP 🇮🇹 #F1 FP2 pic.twitter.com/ZN8UCoW3ll
— Formula 1 (@F1) August 31, 2018
マシンはフロントからリアに至るまで全面的に大破したが、奇跡的にエリクソン本人は自力でマシンから降り、歩いてメディカルセンターへと向かった。FIAの医師による身体検査も10分ほどで終了し、深刻な怪我がない事が確認された。このアクシデントの影響で、セッションは18分に渡って赤旗中断となった。
チーム代表のフレデリック・バスールはセッション終了後、事故の原因がDRSの不具合にあった事を公表。ダウンフォースを失った状態でのブレーキングによって左タイヤのみに制動力がかかり、事故に繋がったものとみられる。グランドスタンドのティフォシ達は、メディカルセンターからピットへと歩いて戻るエリクソンを大喝采で迎えた。
セッション中盤にはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがパラボリカでコースアウト。コース外側のグラベルを乗り越えタイヤウォールに接触した。