F1オーストリアGP:周冠宇、アルピーヌから週末デビュー…マー・チンホワ以来の二人目の中国人ドライバーに
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アルピーヌF1チームのテストドライバーを務める周冠宇(チョウ・グアンユー)が、F1第9戦オーストリアGPで週末デビューを飾る事が決まった。FIA-F2選手権のポイントリーダーはフェルナンド・アロンソのクルマを借りてFP1に出走する。
F1の公式セッションでステアリングを握る中国人ドライバーの登場は実に8年ぶりで、HRTとケータハムで2012年と2013年に5回のプラクティスに参加したマー・チンホワ以来、史上二人目となる。
周冠宇は2019年にエンストンのチームのアカデミーに加わると、2020年にテストドライバーに昇格。昨シーズン末に行われたアブダビでの若手ドライバーテストを含め、これまでに何度かルノーF1マシンでテストを行ってきた。
今季のF2では3戦を終えてバーレーンとモナコで2度に渡って優勝を飾るなど、オスカー・ピアストリを5ポイント差で抑えてドライバーズランキング首位につけている。
周冠宇は週末デビューについて「夢が叶ったようなもので、F1ドライバーになるという究極の目標にまた一歩近づいた」として、できる限りの準備を整えていきたいと意気込んだ。
「F1で中国人ドライバーが走る事は殆どなかったから、本当に誇らしい気持ちだし、おまけにドライブするのがフェルナンドのクルマだから、より一層特別なチャンスだと思っている」
アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、テストドライバーとしてこれまでに多数のテストやシミュレーター作業をこなしてきた周冠宇がフリー走行に参加するのは「理に適った事で重要なステップ」だとして「今回の経験は、F1シートの獲得という究極の目標に向かって彼が着実に前進していく上で大いに役立つ事だろう」と語った。