ロマン・グロージャン、レース出場停止処分に王手「史上最悪のブルーフラッグ無視」とホワイティング

2018年F1シンガポールGP決勝レースを走るハースF1のロマン・グロージャンcopyright Haas F1 Team

ハースF1のロマン・グロージャンが、青旗無視に対する罰則でレース出場停止処分に王手をかけた。グロージャンは9月16日の第15戦F1シンガポールGPで、青旗=ブルーフラッグが提示されたものの再三に渡って無視。その結果、5秒ペナルティとスーパーライセンスに付帯するペナルティポイント2点が科される事となった。

ペナルティポイントはF1参戦のための免許証で、各種違反行為等によって加算されるペナルティポイントが12点に達すると、1戦の出場停止処分が下される仕組みとなっている。ポイントは12カ月を経過すると失効するが、今回の処分によってグロージャンは累積9点となり、出場停止まで3点を切る事となった。

被害者はポイントリーダーのハミルトン

8番グリッドからスタートしたグロージャンは15周目にピットイン。一旦18番手まで後退した後徐々にポジションを挽回。34周目から3周に渡って14番手を走行していたセルゲイ・シロトキン(Williams)を追い回していた。

バトルに集中するあまり、グロージャンはブルーフラッグが振られていたにも関わらず、後ろから近づいていたラップリーダーのハミルトンの走行を妨害。前を塞がれたハミルトンは、後続のマックス・フェルスタッペンの急接近を許す事となり、35周目に5.065秒あったタイム差は、37周目に1.967秒にまで減少。危なく追い抜かれる寸前までギャップが縮まった。

史上最悪のブルーフラッグ無視

F1レースディレクターとして1997年から長年に渡ってレースを管理監督してきたチャーリー・ホワイティングは、今回の件は21年のキャリアの中で「史上最悪のブルーフラッグ無視」だと一刀両断する。

「ロマンはブルーフラッグの行動規範を完全に無視していた。仮にバトルの最中にあったとしても、自らのバトルについては一旦忘れて、青旗を優先しなくてはならない。長い間レースを見ているが、これまでに目にした中で最悪の青旗無視だと思う」

“1周目のいかれた野郎”の再来か?

当のグロージャンは「わざとじゃないんだ。謝りたい」と素直に謝罪。意図的な行為でないと主張するが、かつて「1周目のいかれた野郎」と呼ばれていた2012年にもF1ドライバーとして”不適切”なドライブを重ね、出場停止を食らっている。

第12戦ベルギーGPで予選9番手につけたグロージャンは、日曜の決勝ブラックアウト直後に前にいた表彰台候補を次々になぎ倒し、玉突きの多重クラッシュを引き起こした。この事故によってルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、セルジオ・ペレス、小林可夢偉ら上位勢がレースを棒に振る事となり、責任を問われたグロージャンは4万ポンドの罰金に加えて、次戦イタリアGP欠場を言い渡される事となった。

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