フェルスタッペン、一丸となって掴んだ勝利「ホンダとの2勝目、最高に嬉しい結果」

2勝目達成を喜ぶマックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー代表、ヘルムート・マルコ、山本雅史ホンダF1マネージングディレクター、2019年F1ドイツGP決勝レースcopyright Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、28日(日)に行われた2019年F1第11戦ドイツGP決勝レースを2番グリッドからスタート。雨で波乱の展開となったレースで一貫性を示し、通算7回目、今季2度目の優勝を果たし、雨のスペシャリストたる所以を見せつけた。

フルウェットタイヤを履いてのスタートでは蹴り出しに失敗。バルテリ・ボッタスとキミ・ライコネンに追い抜かれポジションを失った。厳しい船出かと思われたが、すぐさまライコネンを交わして3番手に浮上。その後は前を行く2台のメルセデスの背後にピタリとつけ、チャンスを伺った。

路面が乾き出したタイミングで、いち早くミディアムタイヤに交換したものの、その後は雨脚が強まる展開に。だが、チームは即座にインターミディエイトへと変更する判断を下したため、ダメージを最小限に抑えた。そして30周目、フェルスタッペンはトップに躍り出た。

フェルスタッペンは計5回のピットストップを行ったものの、チームはその都度的確なタイミングでボックスを指示し、確実にピット作業を行った。また、多くのドライバー達がミスを冒す一方で、フェルスタッペンは冷静さを保ってレースに集中。一貫性ある走りを披露してトップチェッカーを受けた。

クリスチャン・ホーナー代表は「困難なコンディションであったにもかかわらず、マックスは落ち着いて対応していた。そして、ここぞという時に最高のペースを引き出し、今日の勝利を達成してくれた」と語り、賛辞を送った。

ホンダとの2勝目、最高に嬉しい結果

マックス・フェルスタッペン決勝: 1位, グリッド: 2番手

こんなレースで優勝できるなんて凄まじいことだよね。それに、ホンダと一緒に今季2勝目を上げられたんだから最高だよ。スタートで何が起きたのかは正確には分からないんだけど、グリッド右側の偶数列の連中はみんな蹴り出しが悪く、グリップが低かったみたいだ。とりわけ僕は、クラッチを離しても前に進まなくて本当に酷いスタートだったけど、落ち着いてメルセデスの2台を追いかけていった。

ダーティーエアを受けていたから追い抜くのは難しかったし、路面が乾き始めるとタイヤに手こずるようになってしまった。でも、その後の戦略判断は全て正しかった。

最初のスリックタイヤは若干判断を誤ったかもしれないけどね。360度スピンを喫してしまったし。でも運良く走り続ける事が出来た。一旦インターミディエイトに戻してからは、ラップをリードしながらレースをコントロールする事ができた。クルマのペースを思う存分発揮できたよ。

一旦先頭に出てしまえば、リスクを取らなきゃならない事も少なくて済むし、全てが楽になる。凄く厄介なコンディションだったから、本当に生き残りを懸けた戦いだったし、楽なレースじゃなかったのは確かだけどね。

コンディションが変化していたから余計に大変だったんだけど、チームは全てにおいて正しい判断を下していた。僕に正確な情報を与えてくれたし、ライバルのセクタータイムにも目を光らせていた。状況を的確に把握して、チーム全員が力を合わせて最高の仕事をしたんだ。

今日はキャリアの中で最も難しいレースの1つだったから、頂点に立てて最高だよ。ウェットレースは楽しいけど、上手くやるためには良いマシンが必要なんだ。自分自身の努力で何とかなる部分も多少はあるけど、今日はその両方が揃ってたんだ。最高にうれしいリザルトだよ。

僕がリードしている時は特にそうだったんだけど、オレンジ色の服に身を包んだファンのみんなが総立ちになっててね。あれは圧巻の光景だった。チーム全員に心から御礼を言いたい。本当に狂ったみたいなレースだったけど、信じられないような一日になった。


64周で争われた決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季2勝目を飾った。2位は最後尾から大逆転を果たしたフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位表彰台にはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが滑り込んだ。

F1ドイツGP特集

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