2番手ハミルトン、レッドブル・ホンダとのタイム差に衝撃「予想より遥かに大きかった」

ヘルメットを被りメルセデスW12のコックピットに座るルイス・ハミルトン、2021年6月19日F1フランスGPにてCourtesy Of Daimler AG

6月19日のF1フランスGP公式予選で2番手に甘んじたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とのギャップに衝撃を受けたようだ。

7度のF1ワールドチャンピオンは2018年のカレンダー復帰以来、ポール・リカール・サーキットで負け無しのポール・トゥ・ウインを飾ってきた。

それだけに、苦戦を強いられた直近過去2回の市街地戦での雪辱を果たすべく、メルセデスが伝統的に得意とするこのコースでのパフォーマンスに大きな期待を抱いていたものの、その願いは脆くも崩れ去った。

その差0.258秒。トラックサイドエンジニアリング部門を率いるアンドリュー・ショブリンが「かなり大きい」と認める通りの大差だ。予選を終えたハミルトンは落胆の色を隠さなかった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1フランスGP予選を終えて健闘を称え合うフェルスタッペンとハミルトン

ハミルトンはフェルスタッペンとのタイム差について問われると「予想よりはるかに大きかった」と語り、時折深く息を吸いながら考え込む様に次のように続けた。

「僕らは全力を尽くしてプッシュしているけど…彼らはここ数戦、一貫してかなり速いし…つまり…僕らとしてもできる限りプッシュしてるんだけど、今の彼らのパッケージは本当に強力なんだと思う。接戦ではあるけどね」

「今日は彼らがストレートで勝っていた部分が大きいと思う。僕らも改善するために頑張らなきゃならない」

直線区間でのトップスピードが勝っていた理由についてレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、ダウンフォースを削ったためだと説明している。予選ではローダウンフォース化が吉と出たが、決勝はどうだろうか?

アンドリュー・ショブリンは「これまでにも何度か、予選ペースよりレースペースの方が良い事はあったし、後方からでも勝てる事は証明済みだから、明日も優勝を狙えると楽観的に考えている」と述べ、決勝での逆襲を誓っている。

2021年 F1フランスグランプリ決勝レースは、日本時間6月20日(日)22時にスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。

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