F1シンガポール:異例のタイヤ技術指令違反でフェラーリを処罰

マリーナベイ市街地コースを周回するシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2024年9月20日F1シンガポールGP FP2Courtesy Of Ferrari S.p.A.

F1シンガポールGPのスチュワードは2024年9月21日のFP3を経て、技術指令(TD)003Nを遵守しなかったとして、スクーデリア・フェラーリに5,000ユーロ(約80万円)の罰金を科す決定を下した。

テクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーはシャルル・ルクレールの16号車SF-24について、FP3でピットボックスに停止している際に、503番セットのタイヤの空気圧が変更されたと報告した。

バウアーからの報告を受けたジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は、フェラーリのチーム代表者を召喚。予選前の現地19時45分から聴聞会が行われた。

TD003N第2条には、1つのセッション中に1つのタイヤセットを複数回使用する場合や、タイヤの空気圧を調整する場合の細かな手順が定められている。

タイヤの空気圧を調整する場合は、まずタイヤの温度を測定し、さらに一連の作業をFIAの代表者の立会いの下で行わなければならないが、フェラーリはこうした手順を守らなかった。

TD003N第2条は、タイヤに関する手順を定めたF1競技規定第30条5項を補足するものであり、スチュワードはフェラーリが同規定に違反したと結論付けた。

ただし、フリー走行中の違反ということで競技的ペナルティが科されることはなく、フェラーリは、過去の類似のタイヤ関連の違反と同様、5,000ユーロの罰金で事なきを得た。

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