F1サンパウロ:メルセデスを処分、技術指令に反してハミルトン&ラッセル車のタイヤ空気圧を調整

ランド・ノリス(マクラーレン)を抑えてラップをリードするジョージ・ラッセル(メルセデス)、2024年11月3日(日) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのクルマに関して、ホイールが装着された状態でタイヤの空気圧を調整したとして、メルセデスはF1サンパウロGPのスチュワードから各ケースで5,000ユーロ、計1万ユーロ(約165万4,000円)の罰金を科された。

フォーメーションラップで発生したランス・ストロール(アストンマーチン)の事故を経てスタート手続きが中断されると、メルセデスは技術指令TD003に反する行動を採った。

通常、この種の違反に対しては競技的ペナルティが科されるが、ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は今回、スタート開始の中断と、これに伴いグリッド上が混乱するという特殊な状況に置かれたことから、技術指令を遵守することは極めて難しかったと判断した。

また、メルセデスが設定した空気圧がルールの許容範囲内に収まっていたことも考慮された。

スチュワードは、通常であれば競技的ペナルティの対象であると強調し、「この決定は今後の同様の違反に対する前例と見なされるべきではない。今回の状況は特別である」と付け加えた。

タイム加算を含む競技的ペナルティを逃れたことで、ラッセルは2024年F1サンパウロGPでの4位を、ハミルトンは10位を確定させた。

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