F1アゼルバイジャンGP:ウィリアムズ、予選に向け新調したばかりのラッセルのエンジン交換に着手
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ウィリアムズは第6戦F1アゼルバイジャンGP予選に向けて、ジョージ・ラッセルのパワーユニット交換に着手した。ニューエンジンを開封せず使用済みの旧エンジンに載せ替えるようで、ペナルティの恐れはなさそうだ。
ラッセルは、5日土曜のFP3の最終盤に「パワーがない、ギアを失った」と訴えクルマを降りた。セッションはバーチャル・セーフティーカーの導入によって実質的な中断を強いられた。ウォーターポンプからの水漏れが確認されている。
チームはセッションを終えて、パワーユニット交換に着手した事を明らかにした。FP3と予選とは2時間しか離れておらず、Q1開始までに作業が完了するかどうかは不透明だ。
なお前日には僚友ニコラス・ラティフィが同じくエンジントラブルによって走行時間をロスしているが、こちらはオーバーヒートした事でフェイルセーフが作動した事によるシャットダウンであったと理解されている。
週末に先立ってウィリアムズは、2台のマシンに今季2基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストを投入したばかりだった。
ラッセルにとっては実に歯がゆいトラブルと言える。23歳のイギリス人ドライバーは初日を終えて、Q2進出に自信を示していた。
FP2を終えたラッセルは「厳しい1日だった。予想以上にライバルが速さを示していたけど、明日に向けて正しいセットアップを見いだせれば、ある程度タイムを稼げると思う」と語っていた。
「まだプラクティスだから周回数を重ねてリズムを掴む事が重要で、今日は限界まで攻めて走っていたわけじゃないしね。明日のここぞという局面でキメられればと思ってる」
「僕の目標はQ2進出だ。全てを完璧にまとめ上げる事ができれば可能なターゲットだと思ってる。そして何より、日曜日のレースは本当に面白くなりそうだね」