アストンマーチンF1、従業員数倍増に向けて今度はホンダUKの上級職員を起用
Published:
セバスチャン・ベッテルとランス・ストロール擁するアストンマーティン・コグニザントF1チームは第10戦イギリスGPの開幕を翌々日に控えた2021年7月14日(水)、オペレーション・ディレクターとしてマーク・ホワイトを起用した事を発表した。9月1日付で職務を開始する。
マーク・ホワイトは1994年に本田技研工業の英国製造小会社であるホンダマニュファクチャリングUKに入社し、プランニング、生産管理、品質保証といった業務分野で上級管理職を務めてきた人物で、自動車業界で25年のキャリアを持つ一方、ホンダの英国製造拠点をホームとするレースチーム、シンクロ・モータースポーツを率いた経験を持つ。
今回の生産部門再編によってアストンマーチンは、プロダクション・ディレクターを務めていたボブ・ハリウェルが最高執行責任者に昇格し、マーク・ホワイトは直属の部下として生産管理、品質保証、製造に関する総責任者を務める。
アストンマーティンF1のチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは「F1でコストキャップが発効されたことで製造コストの抑制が喫緊の課題となる中、マークの自動車業界での経験は特に重要な意味を持つ事になる」と述べ、マーク・ホワイト起用の意義を強調した。
一方のマーク・ホワイトは今回のキャリア転身について「上層部の情熱と意欲に強い感銘を受けた」と述べ、ファクトリーの新設を含めて今現在掲げられている将来に向けてのロードマップを元に、アストンマーチンは今後数年間で真の競争力を持つことができるはずだと語った。
ローレンス・ストロールによる買収を経て、シルバーストンのチームの従業員は100名増の500名に達した。ストロール会長は近いうちに約800名まで雇用を拡大する意向を示しており、更に多くの人材を集めていく方針だ。