エンジンと空力に「問題」を抱えて失望の5位も、ルクレールに希望を見出すサインツ
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エンジンと空力に「問題」を抱えたカルロス・サインツ(フェラーリ)は目立った活躍もなく、チームのホームレース、F1第7戦エミリア・ロマーニャGPを5位で終えた。
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に3グリッド降格ペナルティが科された事でサインツは繰り上がりの4番グリッドに着いたものの、ピットストップでそのピアストリにアンダーカットを許し、MCL38について行けず最終的には8秒遅れでフィニッシュした。
今日はこれがベストだったのか?と問われたサインツは「僕の方は正直言って、週末を通して兎に角、苦戦していた。予選を経てクルマに幾つかの問題が見つかったんだ」と答えた。
「ティフォシの前であまり力強い週末を過ごせなかった。モナコに向けて一歩前進するために、問題を解決していかなきゃならない」
「幾つかの問題」についてサインツは、イモラでSF-24に投入されたアップグレードやセットアップとは無関係だと明かし、「慎重に調査する必要がある」と付け加えた。
具体的にはどのような問題なのだろうか? 伊Formu1a.unoによるとサインツは「問題は空力とエンジンにある。特にレース序盤に影響が出てしまった」と説明した。
サインツが言うところの空力学的な問題との関連は分からないが、チーム代表を務めるフレデリック・バスールは、トラフィックの中での走行および、タイヤマネジメント上の理由からサインツがタイヤのオーバーヒートに苦しんでいたと説明した。
先代モデルとは対照的に、2024年型SF-24は予選よりレースペースが良好な傾向にあるが、オーバーテイクが難しい今週末のイモラや来週末のモナコでは予選結果がレースのリザルトに直結する。
サインツは「このタイプのサーキットでは予選が何よりも重要だ。前からスタートすれば前でフィニッシュできる可能性が高い。今のクルマの弱点は予選だ。この部分を改善しなきゃならない」と語った。
失望の週末に終わったものの、希望がなかったわけではない。もう1台のSF-24をドライブした僚友シャルル・ルクレールは3位表彰台に上がった。
サインツは「シャルルのことを考えると、上位からスタートすればレースペースは決して悪くないように思う。だからこそ予選で上位に入れるように取り組んでいかなきゃならない」と付け加えた。
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が0.725秒という僅かの差でランド・ノリス(マクラーレン)を振り切り今季5勝目を上げた。
モンテカルロ市街地コースを舞台とする次戦モナコGPは5月24日のフリー走行1で幕を開ける。