メルセデス、空力開発とコース特性とのマッチングで対レッドブル戦に向け競争力向上「後はセットアップの微調整のみ」
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メルセデス勢は、4月16日にイモラ・サーキットで行われたF1エミリア・ロマーニャGP初日セッションでバルテリ・ボッタスが共に最速を刻み、2番手にルイス・ハミルトンが続く上々のスタートを切った。
最大のライバルがトラブルとクラッシュに煩わされ困難な1日を過ごした事から、ハミルトンは「レッドブルの真価はまだ不明」と慎重な姿勢を示す一方で、イモラのコース特性は「僕らの方向性に合っていると思う」と述べ、W12との相性が良いと指摘。更に「今週末の僕らのペースは良い」と自信を示した。
レッドブル・ホンダ勢は午前のFP1でマックス・フェルスタッペンが3番手を刻んだ一方、セルジオ・ペレスはエステバン・オコンとのクラッシュで早々にクルマを降りた。
続くFP2では今度はフェルスタッペンがドライブシャフトに問題を抱え、タイム計測なしにガレージへ。残ったペレスは一人でプログラムをこなす事を強いられ、6番手でクルマを降りている。
メルセデスはパフォーマンス改善に向けて、今週末のイモラに複数の空力アップデートを持ち込んだ。ボッタス曰く、マシンはまだ”完璧”ではないものの、バーレーンで抱えた問題(リアが不安定)の多くは解決され、バランスに関しては「遥かに満足できる」状態に仕上がっているという。
ただし「今日はベストな状態のレッドブルを見れていない。明日のQ3で明らかになるはずだけど、彼らが速さを増すのは間違いない。自分達のマシンが最速とは思っちゃいないし、土曜日に向けて更に改善させる必要がある」と気を引き締めた。
エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは新投入のパーツについて、データ上でも期待通りに機能している事が確認できたと認めた。課題としては、ソフトタイヤを履いてのクイックラップの1周目にグリップを引き出し切れていない事を挙げた。
また、マシンの挙動については「両ドライバー共に満足している」として、2日目土曜に向けて解決すべき問題は、どれもセットアップの微調整で事足りるとの考えを示した。
F1エミリア・ロマーニャグランプリ3回目のフリー走行は日本時間4月17日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで開催される。