うなだれるアレックス・アルボン、5番グリッド活かせずDNF…クビアトとの接触事故を語る
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5番グリッドという好位置からF1第11戦アイフェルGP決勝レースに挑んだレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、デブリによってラジエーターが破損し、冷却性能が落ちた事でエンジン温度が上昇するという不遇な形でのリタイヤを強いられたが、それとは関係なしに精彩を欠いていた。
1周目にフラットスポットを作りダニエル・リカルド(ルノー)に先行を許す厳しい形でレースをスタートさせたアルボンは、10番手争いをしていた18周目のターン14でダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)と接触。クビアトのレースはそこで事実上の終了を迎え、スチュワードはアルボンに5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。
クビアトは「アルボンとの事故でせいで僕のレースは台無しだ」と述べ、フラストレーションをあらわにしている。
インシデントの後にアルボンは、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)と争っていた際に再びタイヤを激しくロックアップさせ24周目にピットへと入ると、そのままクルマをガレージに入れてクルマを降りた。リタイヤ後に囲み取材に応じたアルボンは終始頭をうなだれ下を向き、質問の答えに窮する様子だった。
アレックス・アルボン決勝: DNF, グリッド: 5番手
マシンのペースは良かっただけに、このような結果になってしまい悔しい。本来いるべきポジションでフィニッシュできなかった事が残念だ。
接触を避けようとして1周目にタイヤをロックアップさせてしまい、フラットスポットができて深刻なバイブレーションが起きていたから、かなり早めの段階でピットに入らなきゃならなかった。
ダニールとの接触については、何が起きていたのかよく分からないから、後で見直してみる必要があるけど、リスタートの時に彼がシケインの進入で少しワイドに膨んでいたのかもしれない。僕の方が少し判断を誤ったのかも。
その後チームから、(エンジンの)温度の上昇が確認されたからピットインしてリタイアするように言われた。データ上からは、当初パワーユニットの問題のように見えたけど、チームが調査したところ、デブリによってラジエターシステムに穴が空き、結果として温度が上昇したという事だった。
クルマの感触が良かっただけに、今日の結果は僕らが望んでいたものではないけれど、良い方向に推移してきているし、今は前を向いて、2週間後のポルティマオ(アルガルベ・サーキット)でのレースを楽しみにする事にするよ。
10月11日(日)にニュルブルクリンクで行われた2020年F1第11戦アイフェルグランプリでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算91勝目を上げてミハエル・シューマッハが持つ史上最多勝利記録に並んだ。
次戦は2週間後、10月25日にアルガルベ・サーキットで決勝が行われるF1ポルトガルGPが控える。