角田裕毅、逆境を覆してキャリア最長連続Q3…突風影響も「悪くない結果」契約延長で来季も視野に

インタビューに応じる角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年6月8日F1カナダGP予選

6月8日(土)のF1カナダGP公式予選で8番手を刻んだ角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、突風による影響でQ3での最終アタックが妨げられたとしつつも、フリー走行で「かなり苦戦」していた事を踏まえれば、納得の挽回だったと語った。

予選前に行われたジル・ビルヌーブ・サーキットでの最終プラクティスで角田裕毅は、グリップ不足を訴えフィールド後方に沈む15番手に留まったものの、予選ではQ2を2番手タイムで突破。キャリア最長となる4戦連続のQ3進出を達成した。

予選について角田裕毅は「結果を見れば分かるように、チームとして素晴らしい仕事ができました。僕自身に関して言えば、フリー走行でかなり苦戦していたので、予選に向けて上手く挽回できたと思います」と振り返った。

「ただQ3では後方から突風が吹いてきて、それによってかなりのラップタイムを失ってしまいました。それでも8番手という結果は悪くないと思いますし、明日が楽しみです」

僚友ダニエル・リカルドは角田裕毅に0.236秒差の5番手をマークした。RBが2台揃ってQ3に駒を進めたのはエミリア・ロマーニャGP以来、今季2回目。これはVCARB 01の仕上がりの良さを示すものだが、今週末は天候が不安定で、レースの成り行きを見通す事は難しい。

決勝について角田裕毅は「またポイントを獲得したいと思っていますが、天気がどうなるか様子を見守る必要がありそうです」と語る。

「今週末はこれまでのところ、楽しみつつも浮き沈みの激しい展開で、フリー走行ではかなり厳しい状況にありましたが、こうして好転できて気分は良いです」

予選開始に先立っては、2025年もRBからFIA-F1世界選手権に参戦する事が発表された。残留の権利を自ら勝ち取った事に満足しているのでは?と問われた角田裕毅は「もちろんです」と答えた。

「VCARBが現在、取り組んでいる大きなプロジェクトの一員であり続けられる事を本当に嬉しく思っています」

「僕らは昨年と比べて既に大きな一歩を踏み出していますし、これまでのところ、今シーズンは僕らにとって素晴らしいシーズンになっていますので、来季の更なる前進に向けて残りのシーズンもこの調子でいければと思っています」


2024年F1カナダGP予選ではジョージ・ラッセル(メルセデス)がキャリア2度目のポールポジションを獲得。ラッセルと同タイムのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に続く結果となった。

決勝レースは日本時間6月9日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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