フェルスタッペン、誇らしげ「如何なる状況でもメルセデスを抜ける速さがあった」F1ブラジルGP《決勝》
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、インテルラゴス・サーキットで行われたF1第20戦ブラジルGP決勝でキャリア初のポール・トゥ・ウインを飾り、今季3勝目、キャリア通算8勝目を上げた。
レースを終えたフェルスタッペンは、クルマのパフォーマンスについて「いつ如何なる状況でもメルセデスを抜けるだけの十分な速さがあった」と高く評価。次戦以降、そして来シーズンに向けて、大きな手応えを掴んだ様子をみせた。
キャリア2度目のポールポジションのアドバンテージを活かすべく、フェルスタッペンは完璧なスタートを切り、見事ホールショットを奪取。その後、立て続けにファステストラップを連発して、DRSが使用可能となる前に、2番手ルイス・ハミルトンに対して2秒以上の大量リードを築いた。
戦略的理由及び、ピットレーン上でのロバート・クビサ(ウィリアムズ)との交錯という不運な理由によって、レース中には2度に渡ってハミルトンにポジションを譲ったものの、いずれも奪われるや否や一気に攻勢をかけ、自らの手であっという間にラップリーダーの座を奪い返した。それはまるで、中団チームのマシンを相手にしているかのような動きだった。
チーム側も実に見事な仕事ぶりだった。ハミルトンのアンダーカットをカバーするために45周目に行ったピットストップでは、クルーが神業を披露。4輪全てを交換するのに僅か1.9秒という驚異的な交換作業で以て、フェルスタッペンをコース上に送り返してみせた。セーフティーカー中のタイヤ交換を決断した点も脱帽であった。
如何なる状況でもメルセデスを抜ける速さがあった
マックス・フェルスタッペン決勝: 1位, グリッド: 1番手
信じられない位に最高の気分だ。今日の勝利はチームの賢明な努力の成果だ。コース上で色々なアクションが起こったクレイジーなレースだったけど、運が良く今日の僕らには常に反撃できるだけのペースがあり、どのような状況にあってもメルセデスをオーバーテイクできるだけの速さがあった。
簡単なことじゃないけど、チームは戦略面で毎回適切な判断を下してくれた。特に、レース最終盤にセーフティーカーが出た場面でソフトタイヤに履き替えるという判断は素晴らしかった。あれが今日の勝利をもたらしてくれた。
戦略にしろピット作業にしろ、チームの皆が常に、完璧な仕事をしようと頑張ってくれているから、僕は自分の仕事に集中できる。今日は明らかにこれ以上ないくらいに完璧だった。
確かに、今日の勝利は昨年に続く大勝利だけど、レース展開やチーム全体の協力体制という点においては昨年以上だった。今週末はシャシーもホンダのパワーユニットも本当に上手く機能していた。僕らはまた1つ前進出来たと思うし、それを成し遂げてくれた皆に感謝してる。
アレックス(アルボン)と一緒に表彰台に上がれなかったのは間違いなく凄く残念だ。チームにとってもっと良い結果になっていたはずだからね。でもその一方で、ピエール(ガスリー)が代わりに表彰台に上がったわけで、トロロッソとホンダにとっては最高の結果になった。