角田裕毅、依然クルマに問題「終始ペースがなかった」ペナ最後尾から17位…夏休みは日本に帰国
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フルコースのエンジン交換ペナルティを受け最後尾20番グリッドから2024年のF1第14戦ベルギーGPに臨んだ角田裕毅(RB)は、少数派の1ストップ戦略を採り挽回を目指したが、ポイント圏内には程遠い17位に終わった。
ローラン・メキーズ代表が「ポイント獲得はほぼ不可能だった」と指摘したように、ペナルティを受ける関係上、厳しいレースになることは当初から明らかだったが、それでもスパは次戦オランダGPの舞台、ザントフォールトと比べればオーバーテイクが容易だ。
レースを総括するよう求められた角田裕毅は「最後尾スタートだったことを考えると、ここがザントフォールト・サーキットであれば17位という結果は悪くないと思います」と冗談を飛ばした。
「兎に角、レース全体を通してペースがありませんでしたね」
スパでの週末を通して角田裕毅は、フロアを中心として車体全般に問題を抱えていた。土曜の予選を経てなお解決していないとしていた一連の問題は、レースでも角田裕毅を苦しめたようだ。
「まだ正確なフィードバックはないのですが、エンジニアに聞いたところではクルマに何か問題があったみたいです。今週末は特に、クルマに関して酷く苦戦したので、解決できることを期待しています」と角田裕毅は説明する。
「戦略も上手くいきませんでした。あのポジションからのスタートでしたし、何かをする必要があったことは確かですが、ちょっとした賭けのようなもので、報われることはありませんでした」
「このレースから学ぶことが最優先事項です。クルマがきちんと整っていることを確認したかったのですが、そうではありませんでしたし、まだ完全に直っていないのだと思います。次のザントフォールトまでには解決できることを期待しています」
エンジン交換ペナルティを含め、角田裕毅がスパの週末で抱えた課題は自身の責任によるものではなかった。メキーズは「この週末は適切なクルマを彼に提供することができなかったと言って良いだろう」と述べ、チーム側の責任を指摘した。
世界を転戦し続けるF1ドライバーはこれから4週間弱に渡って束の間の休息を取ることになる。
日本に帰国する予定だという角田裕毅は「今は兎に角、休むつもりです。そして後半戦に向けて体力面についても整えていきたいと思います」と語った。
2024年F1第14戦ベルギーGPではトップチェッカーを受けたジョージ・ラッセル(メルセデス)が失格となり、僚友ルイス・ハミルトンが昇格の今季2勝目を挙げた。
F1サーカスはこれより4週間弱のサマーブレイクを迎える。ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは8月23日のフリー走行1で幕を開ける。