ルイス・ハミルトン、戦略面で”少し遊んで”3位表彰台「まさかここまで来れるとは…」
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メルセデスのルイス・ハミルトンは劇的な結末を迎えた2022年F1シーズンの開幕バーレーンGPで、レッドブル勢のWリタイヤにより予想外の3位表彰台に上がった。
レッドブルやフェラーリに対抗する術はなく、他方では後続からプレッシャーをかけられる状況でもなかったため、チームは普段であれば決して採らない戦略にトライした。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「今週末を迎えるにあたって、自分たちの速さが十分でないことは分かっていた。だから我々の目標は、チャンピオンシップのダメージを最小限に抑える事にあった」とレースを振り返った。
「現実的に言ってレッドブルやフェラーリにプレッシャーをかけることはできなかったし、後ろからのプレッシャーもなかった」
「そこで今日はルイスと共にかなり早い段階で3ストップに移行するなど、戦略面で少し遊ぶ事ができた」
まさかここまで来れるとは…
ルイス・ハミルトン決勝: 3位, グリッド: 5番手
フェラーリに心からの祝福を贈りたい! 歴史ある最高のチームである彼らの活躍をこうしてまた見ることができて本当にうれしい。
今日のレースは僕らにとって難しいものだった。プラクティスの段階からずっと苦労してきたから、この結果は本当に最高だ。
もちろん、他の2人のドライバー(マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス)にとっては不運だったけど、やるべき事をしっかりこなしたからこそのポイントだし、有り難く貰っておく事にするよ。
一瞬、カルロス(サインツ)と少し張り合えるかもって思ったんだれど、それは5周だけで、その後は置いてけぼりにされてしまったから、まさかここまで来れるとは思っていなかった。
性能面ではかなり大きな差があるし、まだまだやるべき仕事が山積みだけど、それでも今日はこうして素晴らしいスタートが切れた。
すぐに状況を好転できるとは思っちゃいないけど、ファクトリーのみんなが頑張ってくれているのは知ってるし、僕らは長年に渡って最高のチームとして団結してきたから悲観してはいない。
これからも集中を切らさず仕事に取り組んでいくつもりだ。先はまだ長い。週末を最大限に活用していく必要がある。いつか優勝争いに戻ってくるつもりだ。
3月20日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2022年F1第1戦バーレーングランプリ決勝レースではシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウイン。僚友カルロス・サインツが2位に続き、フェラーリが3年ぶりの1-2フィニッシュを達成した。
ジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは3月25日のフリー走行1で幕を開ける。