課題修正出来なかったレッドブル・ホンダ「ミディアムでのペースは有望」決勝での挽回を誓う
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週末を通して、最も柔らかいC3コンパウンドでのマシンバランスに課題を抱えていたレッドブル・ホンダ勢。バーレーンGP2日目を迎えてもその問題を解決する事はできず、不安を抱えた状態での予選を強いられた。マックス・フェルスタッペンはクルマをねじ伏せ、辛うじて5番グリッドを確保したものの、ピエール・ガスリーの方は最後までリアに苦しみ、13番手でQ2敗退を喫した。
「非常に厳しい予選だった」グリッド争いを振り返ったクリスチャン・ホーナー代表はこのように述べ、失望感をあらわにした。「今週末はずっとC3タイヤに苦戦しており、予選では二人ともがこの課題に対処しなければならない厳しい状況だった」
ホンダF1の田辺豊治TDも「4台中1台しかQ3に進出できなかったと言う点で、厳しい予選だったと感じています」と語り、ホーナー代表と同じ認識を示した。フリー走行ではQ3進出のポテンシャルを示していたトロ・ロッソの2台であったが、チーム側の大失態もありダブルQ2敗退を喫した。
フェルスタッペン曰く「オーバーステアが酷く、アクセルを踏み込もうとするとクルマが横滑りしてしまう状態」だったとの事で、ポールを目指して限界までプッシュ出来るような状況ではなかったようだ。とは言え、ガスリーはジュニアチームの新人アレックス・アルボン(12番手)にすら先行を許しており、決勝で挽回できない場合、クビアトとの交代論が強まるのは必至だ。
バーレーン・インターナショナル・サーキットは、ガスリーにとってキャリアベスト4位を達成した得意のコース。4本のロングストレートを持つため元々追い抜きの回数が多いが、今年はDRSゾーンが新たに追加され計3箇所となっており、例年以上にオーバーテイクのチャンスがある。
「(ソフトと比較して)ミディアムコンパウンドでのペースは遥かに良い」とホーナー代表。「ここバーレーンは間違いなくオーバーテイクが可能なコースだし、決勝ではこの利点を活かして巻き返しを狙いたい」
決勝レースは日本時間31日(日)24時10分から行われ、1周5412mのコースを57周する事で勝敗を決する。フェルスタッペンはフェラーリとメルセデスの背後からスタートするが、1コーナまでの距離は501.9mと長く、オープニングラップでのポジションアップも十分にあり得る。