メルセデス:0.4秒差と完敗も「決勝ではレッドブルを苦しめる」とハミルトン、チームのタイヤ戦略に意義唱えたボッタス

2021年3月27日のF1バーレーンGP予選を終えて互いの健闘を称え合うメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスCourtesy Of Daimler AG

メルセデスAMGペトロナスF1チームは3月27日のF1バーレーンGP公式予選で2番手と3番手に甘んじることを余儀なくされたが、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは優勝争いを諦めてはいない。

ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とのギャップは、2番手ハミルトンが0.388秒、3番手ボッタスが0.589秒と、90秒サーキットとしては非常に大きな差が付いた。

メルセデスのトト・ウォルフ代表は高速コーナーでの遅れに加えて、パワーユニットのエネルギー回生システム(ERS)領域でホンダに劣っている事を認め、それが予選での敗北の一因となったとの考えを示した。

レッドブル・ホンダはレースペースという点でも有望だが、唯一のネックは2対1という構図だ。セルジオ・ペレスはミディアムタイヤでのQ3進出に失敗し、後方11番手からのスタートとなる。チームとして戦略的に使える駒がメルセデスより少ない。

エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、金曜のロングランではマシンを上手く機能させる事ができなかったため、自分達のレースペースを正確に把握できていないとしながらも、課題としていたリアのグリップ不足は解消されており、その点において「レースで苦労する事はない」との見方を示している。

Mercedes:F1バーレーンGP予選

ルイス・ハミルトン予選: 2位, FP3: 2位

マックス(フェルスタッペン)のラップは本当に凄かった。0.4秒近くの差が付いてしまったから、僕らも負けずに改善に取り組まなきゃならない。

Q1とQ2でのマシンのフィーリングは良かった。最後の最後まで正しいセットアップを見つけようと試行錯誤した結果、それが上手くいった。それでもあれ以上のパフォーマンスを発揮する事は出来なかった。でもエキサイティングな戦いだった。

チームのみんなの事を本当に誇らしく思う。この1週間、僕らは自分たちのパッケージを理解するために懸命に取り組んできた。その結果、幾らかステップアップできたけど、マックスの最後のラップに対抗できるほどじゃなかった。

とは言え2番手に付ける事ができたから、明日はレッドブルを苦しめてみせるよ。

バルデリ・ボッタス予選: 3位, FP3: 4位

今日はテストの時よりは遥かに良かった。予選を通してどんどん感触が改善していった。少なくともテストの時よりはレッドブルに近づいていると思う。明日は2台のマシンで1台のレッドブルと戦うことになる。

僕は反対したんだけどQ1でタイヤを2セット使ってしまったため、Q3では1セットしか新品タイヤが残っておらず不利な状況に置かれてしまった。

とは言え、予選を通してペースはもちろんのこと、マシンに対する自信やマシンの感触、風に対する理解などを深めていく事ができた。

レッドブルは特に風が強いコンディションにおいて高い安定感を発揮しているように見える。それでも僕らはトップ3に2台を入れ込んでいるから、まだまだ優勝を狙えるはずだ。


2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

F1バーレーンGP特集

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