ホンダF1、セナ3度目の栄冠シーズン以来の開幕PP「非常に前向き」と田辺TD…角田裕毅の挽回にも期待
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3月27日(土)に行われたF1開幕戦バーレーン公式予選を終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが一日を振り返り、決勝に向けての抱負を語った。
悲願のワールドチャンピオン獲得を占う初戦に向け、誰よりも速くコースを駆け抜けたのはホンダF1パワーユニット搭載のレッドブルRB16Bを駆るマックス・フェルスタッペンだった。
圧巻の走りだった。フェルスタッペンは全セクターで最速を繋げるパーフェクトラップを披露。刻んだ1分28秒997のファステストは、後続のディフェンディング・チャンピオン、メルセデスのルイス・ハミルトンにコンマ4秒という大差を付けた。
ホンダが開幕ポールポジションを飾るのは、フェニックス市街地コースでの1991年F1アメリカGPでのアイルトン・セナ（マクラーレン）以来、実に30年ぶりの快挙だ。なおこの年は、セナが16戦中優勝7回、入賞14回を記録して3度目のワールドチャンピオンに輝いた。
同じくホンダPUを積むアルファタウリのピエール・ガスリーも見事な走りで5番手に付けたが、他の2台は予選Q2でのタイヤ戦略が仇となり、まさかのノックアウトを喫する事となった。
規格外のルーキー、角田裕毅は、予選Q1で2番手タイムを叩き出す衝撃パフォーマンスを披露したものの、決勝レースを見据えてQ2でミディアムタイヤに固執した事が逆効果となり、ソフトタイヤ勢に先行を許して13番手でノックアウトを喫した。同様の理由でレッドブルのもう一台を駆るセルジオ・ペレスも11番手で敗退した。
惜しくも4台揃ってのQ3進出とはならなかったが、1日を振り返った田辺TDは「非常に前向きな結果」と語り、角田裕毅とペレスの挽回にも期待感を示した。
Honda：F1バーレーンGP予選
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
2021年のF1開幕予選は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がポールポジションを獲得し、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が5番手と、明日のレースに向けて非常にポジティブな結果になりました。
レッドブルのペレス選手と、今回がF1デビューとなるアルファタウリの角田選手は、レーススタート時のタイヤが決まるQ2セッションをミディアタイヤで突破しようとしたものの、惜しくもQ3に進むことができず、それぞれ11番手と13番手となりました。
角田選手は最終的には13番手となりましたが、フェルスタッペン選手に続く2番手タイムでQ1を通過するなど、ペレス選手共々素晴らしいスピードを見せていますので、明日のレースでの走りに期待したいと思います。
2チーム、4台ともにレースでの競争力があると思いますので、きちんとレースを走り切って結果に繋げられるよう、ここから更に入念に準備を進めて明日のレースに臨みたいと思います。
2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。