ジョージ・ラッセル、アゼルバイジャンFP2は欠場の見通し…スペアシャシーを投入
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F1アゼルバイジャンGPのFP1でマンホールの餌食となったウィリアムズのジョージ・ラッセルが、午後の2回目のフリー走行を欠場する見込みとなった。英国人ルーキーが予選前に走行できるのは、土曜FP3の1時間のみとなる。
FP1開始10分後、3周目のラップに入ったラッセルのマシンが路面のマンホールと接触。フロア周り一式が大きなダメージを受けた。赤旗が宣言されたものの、トラック上の管理不備が明らかとなった事で、セッションは1時間以上を残して事実上の中止に追い込まれた。
FW42の破損状況を確認したチームは、修復作業を行わずにスペアシャシーを投入する事を明らかにした。レギュレーションでは、スチュワードによる車体再検査を義務付けているため、ラッセルはFP2の欠場を強いられる事になる。
不運は開幕前日から始まっていた。ラッセルは呼吸器感染症による体調不良を理由に、木曜のメディアセッションを欠席。更に運が悪いことに、ストップしたマシンの回収作業を行っていたトラックが、コース上の橋架に接触。油圧アームが破損し、ラッセルのマシンに大量のオイルが落下した。
バクー市街地コースはスパ・フランコルシャンに次ぐ6kmもの長さがあり、トラック上にあるマンホールの数は320近くにも及ぶ。セッションを行うためには全てのマンホールを再検査する必要があるため、サポートレースのF2予選が延期される事が決まっている。
2017年のマレーシアGPでは、ハースのロマン・グロージャンが同様の事故に見舞われた。チームはサーキット側に対して50万ポンドの損害賠償を請求。最終的な金額は公表されていないが、サーキット側が賠償金を支払う形で決着している。