ハミルトン、黄旗無視に接触ペナルティ 散々な開幕戦…後5点で出場停止
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レッドブル・リンクで開催された2020年シーズンの開幕オーストリアGPは、ディフェンディング・チャンピオンにとって試練の週末となった。
プラクティスまでは絶好調であったものの、予選でチームメイトに破れた後に流れが一変。まずは決勝レース直前に予選Q3の黄旗無視の再審議によって降格処分が科される事となり、5番グリッドに後退するサプライズがあった。
レースではレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンと接触し、2位でチェッカーフラッグを受けたものの5秒ペナルティの裁定によって繰り下がり4位と、他を圧倒するマシンパフォーマンスを持ちながら表彰台すら逃す結果に終わった。この点はフェラーリとは対称的だ。
決勝レース当日の1日の間にハミルトンは、イエローフラッグ無視(2点)とアルボンとの接触(2点)の両方でペナルティポイントが科された。4点が加算された事で累積ポイント数は一気に7点に達し、1レースの出場停止処分が下される12点まで後5点に迫った。
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はハミルトンからの謝罪を求めているが、メルセデスのトト・ウォルフ代表は「ペナルティは甘んじて受け入れるべきだが、私としては5秒はあまりにも厳しい裁定だと感じた。何度か映像を見直したが、ルイスはコーナーでステアリングを完全にロックしていたし、アルボンはコーナーを回り切れるだけのスペースを残していた」とチームの大黒柱を擁護している。
History repeats itself for Albon and Hamilton 😭#AustrianGP 🇦🇹 #F1 pic.twitter.com/3FR1oxG2cd
— Formula 1 (@F1) July 5, 2020
ルイス・ハミルトン決勝: 4位, グリッド: 5番手
今日はチームもバルテリも、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。レースでは全力を尽くしたし、できる限りのことをした。でも今日はこういう結果に終わってしまった。僕には改善できるエリアが幾つもある。
昨日の予選が上手くいかなかったのは全て僕のせいだ。今日は今日でレース直前に呼び出しが掛かる凄く珍しい状況があったけど、僕はただ集中してハードにレースを戦った。アレックス(アルボン)との一件については、僕はレーシングインシデントに近いものだったと感じた。タイムペナルティで表彰台を逃してしまったけど仕方ないね。
クルマのフィーリングは最高だったけど、信頼性が課題だった。でも、少なくとも完走はできたしポイントも手に入った。1-2フィニッシュの可能性があった事は明らかだけど、次のレースで挽回できるように頑張りたいと思う。
最終的に僕にとっては良い週末ではなかったけど、もっと悪い結末だってあり得たわけだから、この結果を受け止めて、そこから学び、次はもっと良くなるよう努力する。
7月5日(日)にレッドブル・リンクで行われた2020年のF1開幕オーストリアグランプリ決勝レースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを飾った。2位はフェラーリのシャルル・ルクレール、3位表彰台にはマクラーレンのランド・ノリスが滑り込んだ。