トロロッソ、12番手からの入賞に自信「レッドブル・リンクでのタイヤ選択は有利に働く」

ジェームス・キー、2018年F1オーストリアGPにてCourtesy Of Honda

スクーデリア・トロロッソの技術部門を率いるジェームス・キーは、レッドブル・リンクにおいてはタイヤ選択の自由が有利に働くとして、トップ10圏外からの入賞に自信を示した。

トロロッソ・ホンダ勢は6月30日土曜に行われた第9戦F1オーストリアGP公式予選で、ピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーが19番手という結果に終わり、期待されていたQ3進出は叶わなかった。

レッドブル・リンクでのタイヤ選択は有利に働く

ジェームス・キーテクニカル・ディレクター

昨日の結果から明らかだった通り、我々がいる中団グループは凄まじい接戦になっている。ミッドフィールドの中においてはハースが週末を通して力強さを発揮しており、集団の中で頭一つ飛び抜けていると言わざるを得えない状況だ。ここはショートサーキットでありマージンはかなり小さい。ハースの後ろのポジションにつけるかどうかは頑張り次第といったところだった。

今朝のFP3では、ブレンドンのマシンの方が良いバランスで、ピエールの方はそこまでじゃなかったんだが、予選に向けて作業に取り組んだ結果、最終的に改善することができた。予選に向けて何をすべきかを理解できていたからね。

Q3進出は簡単とは言えないものの達成できる可能性はあった。だが、コンマ1~2秒の違いが結果を左右する状況であり、結局叶わなかった。ピエールはQ2の2回目のアタックでタイムを更新できなかったが、彼はできるだけの事やったと思うしあれが限界だったと思う。前のオコンとの差は僅かに0.03秒、10番手との差はコンマ2秒以下だったから本当に残念ではあるけどね。

とは言え、12番手にはタイヤ選択の自由があるし、このサーキットでそれがアドバンテージになる事は明らかだから、明日は入賞を目指して戦うつもりだ。ブレンドンの方はと言うと、FP3でセットアップを煮詰めかなり改善したものの、予選ではこちらも僅差で19番手に終わってしまった。コンマ数秒の差で最後列は残念だよ。


予選は日本時間22時からレッドブル・リンクで行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがキャリア5度目のポールポジションを獲得。2番手にはルイス・ハミルトン。エンジンと車体を大幅に改良したメルセデスがフロントローを手に入れる事となった。

第9戦F1オーストリアGP決勝レースは、日本時間7月1日(日)22時10分からスタート。1周4,326mのレッドブル・リンクを71周する事で勝敗を争う。過去11回のレースを見る限りポール・トゥ・ウィンの確率は45%。追い抜けない事はないものの、コースはタイトでありオーバーテイクが容易とは言えない。

F1オーストリアGP特集

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