トロロッソ・ホンダ、”真の実力”にそぐわない10位入賞 / オーストラリアGP《決勝》
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2019年F1開幕オーストラリアGP決勝レースに挑んだトロロッソ・ホンダは、15番手スタートのダニール・クビアトが10位入賞を果たしポイントを獲得。13番グリッドのアレックス・アルボンは、一つ順位を落としてF1デビュー戦を14位で終えた。
ミディアムタイヤでスタートしたクビアトは第一スティントを引っ張り、ライバルよりもタイヤ交換を遅らせる戦略を採用。前走車がピットインしていく中、ポジションを上げていった。26周目にソフトタイヤに交換すると、10番手でコースに復帰した。
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが37周目のタイヤ交換を終えてクビアトの背後に。その後、新品タイヤを履いたガスリーからの猛追を受けたものの、クビアトはオーバーテイクを許さずポジションを守りきり10位でチェッカーフラッグを受けた。
一方のアルボンはクビアトとは逆に早めのピットイン戦略を採用。14周目にタイヤ交換を実施したものの、ペースの遅いアルファロメオのアントニオ・ジョヴィナッツィに引っかかる形となってしまい、ポジションを落とす形でレースを終えた。
トロロッソ:F1オーストラリアGP決勝を終えて
ダニール・クビアト決勝: 10位, グリッド: 15番手
今日は最高のレースだった!自分のドライビングに満足してるし、本当に楽しかった。ポジティブな部分が多いレースだったと思う。それだけに、昨日の予選で実力を出しきれなかったことが残念だ。レースを通して上手くタイヤをマネジメントできた。マシンには更に上の順位を狙えるだけのスピードがあった事は間違いないよ。ただ、ここはオーバーテイクが難しいサーキットだからね。そこは残念だった。
前を走るストロールを捕まえようと頑張ったんだ。ギリギリのところまでは追い詰めたんだけど抜くことは出来なかった。レース終盤にかけてはピエール(ガスリー)と良いバトルが出来た。真っ向勝負出来ると思ってたし、最後まで自分より速いマシンを抑えきれたことに満足してる。
シャシーもエンジンも感触は良いし、僕らには良いパッケージがあると感じてる。この調子で開発を続けていかなきゃね。ここからの数戦については本当に楽観視してるし、良い結果を残せるはずさ。
アレックス・アルボン決勝: 14位, グリッド: 13番手
今日は少し複雑な気分だね!初めてのレースウイークだったわけだけど、どういう事になるのか事前に想像できなかった。レースは上手くスタートできたよ。クラッチを繋いだ瞬間に”よし、最高だ!”って思った位だからね。その後は混戦の中でいくつか順位を上げて、ポイント圏内まであと1台ってところまで行けたのは良かったんだけどね。
ジョビナッツィとバトルしてる時に気づいたんだけど、彼らもタイヤで苦しんでるみたいだったし、僕らと同じタイヤ戦略を取ったチームはみんな上手くいってなかったみたいだ。硬めのコンパウンドを選択して第一スティントを長く引っ張ったチームは、みんな僕を抜いていったよ。
戦略面で残念だった部分はあったけど、週末全体の流れについては満足してる。もしかしたらポイントが取れたかもって思うと少し悔しいけど、良い経験になったし、全体としてはスムーズなレースウイークを過ごすことが出来たと思ってる!
58周で争われた決勝レースでは、フロントロー2番グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタスが22戦ぶりに優勝。2位にはルイス・ハミルトンが続き、メルセデスAMGが1-2を果たした。3位表彰台はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。ホンダにF1復帰後初の表彰台を捧げた。