トロ・ロッソ、タイヤの扱いに苦戦「対処すべき問題だが…」F1オーストラリアGP 初日 2018
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23日に行われた開幕F1オーストラリアGP金曜初日セッションを終えて、スクーデリア・トロロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズはタイヤの扱いに苦労していた事を明かし、予選と決勝で好成績を残すためにはタイヤへの理解が欠かせないと説明する。
1秒の中に10台がひしめく大接戦のミッドフィールド争い。初陣を飾ったトロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーが16番手、ピエール・ガスリーが17番手というタイムで初日を締め括った。
この日のアルバート・パーク・サーキットは晴天に恵まれ、気温30℃、路面温度は41℃にまで上昇。エドルズによれば、トロ・ロッソの18年マシン「STR13」は、かなり深刻なタイヤのオーバーヒートを抱えていたという。
アルバート・パークは普段サーキットとして使用されておらず、例年初日の路面状況は芳しくなくグリップレベルが極めて低い。グリップの不足したタイヤは空転、路面との摩擦によって熱を持ち、結果性能もライフも摩耗する。
土曜・日曜の現地は降雨が予想されており、気温も大きく低下する事が見込まれている。そのため、オーバーヒートの問題が自然解消する可能性もあるが、長期的に見れば原因解明は必須。今季のピレリタイヤは昨年よりも耐久性が低下しているため、シーズンを通してタイヤマネジメントが重要な鍵を握る。
タイヤのオーバーヒートがかなり酷い
ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア
2回目のフリー走行は特にそうだったけど、今日はとても実り多い一日になった。多くの周回を走り込めたし、プログラムを全て完了させる事ができた。
FP1ではピエールがテストプランを上手くやり遂げてくれた一方、ブレンドンの方は幾つかオペレーション上の問題に見舞われてしまい走行時間を失ってしまった。彼にとっては新しいマシンでのシーズン最初のレースだから、理想的でなかったのは間違いないよ。でも、FP2では何とか挽回する事ができた。
タイヤの理解が大きなカギを握る事になると考えている。最終セクターが特に酷いんだが、タイヤのオーバーヒートがかなりキツくてね。対処すべき何かがあるのは間違いないよ。
明日の天気は悪化しそうだから、タイヤのオーバーヒートは予選ではそんなに大きな問題とはならないかもね。だが、先の事を考えれば、理解しておかなきゃならない問題だ。
裏方では多くのメカニカルテストと作業に取り組んでいるし、日曜の決勝に向けて調査すべきデータをかなり大量に集める事もできた。明日の天候が何をもたらすのか様子を見なくてはならないね。
3回目のフリー走行は日本時間3月24日(土)12時から、予選は同15時からアルバート・パーク・サーキットで行われる。