角田裕毅に「ちょっとばかりプレッシャーをかけた」と笑うアルボン、母国F1イギリスで速さを見せたウィリアムズ
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F1イギリスGPの最終盤に5周に渡って9位争いを演じたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は「ちょっとばかりプレッシャーをかけた」と語り、角田裕毅(RBフォーミュラ1)とのバトルを笑顔で振り返った。
レース開始直後に多少のダメージを受けるなど、アルボンは後手に回るスタートを強いられたが、冷静さを欠くことなくステアリングを握り、残り8周で角田裕毅をオーバーテイクし、地元レースでウィリアムズを9位に導き今季2度目のポイントを持ち帰った。
「スタートは上手くいかなかったけど本当に楽しかった。蹴り出しはまずまずだったんだけど、隣のフェルナンド(アロンソ)の方がもっと良くてね」とアルボンはレースを振り返る。
「よく分からないけどターン3とターン4で接触があって…まぁしょうがないけど! 12番手に落ちてしまい、巻き返すところから始めなきゃならなかった」
「雨が降り始めると、みんながコース外に飛び出し始めた。あ、これは挽回のチャンスだって思って少し期待が膨らんだ」
「インターへの履き替えに関しては、もう1周早くピットインすべきだったかもしれないけど、この手の状況では微妙なところだからね…」
終盤に向けて路面が乾き始めるとアルボンはミディアムタイヤを装着した。一方で角田裕毅は同じ38周目にソフトに履き替えた。
アルボンは「タイヤの選択は良かったと思う。多くのドライバーがソフトタイヤを選んだけど僕らはミディアムを履いた。だから13~14周に渡って全力でプッシュできた」としたうえで、角田裕毅とのバトルについては「ユウキには少しプレッシャーをかけたんだ!良いバトルができたよ」とニヤリと笑った。
「最後のスティントはペースも良かったし、終盤のクルマは本当に良かった。ここしばらくの中では最高の気分だった。だから本当に楽しかったよ!」
日曜のシルバーストン・サーキットで印象的なペースを見せたのはアルボンだけではなかった。
インターへの履き替えに際してチームがダブルスタックを選択したため、僚友ローガン・サージェントは最初のピットストップでタイムをロスする不運に見舞われたものの、今季ベストの11位でフィニッシュし、バルテリ・ボッタス(ザウバー)を交わしてドライバーズランキング最下位から脱した。
ダブルスタックした最初のピットストップについてサージェントは「もちろん今にして思えば、もうあと1周か2周早く決断できていればとは思う。これがポイント獲得の明暗を避けたかもしれない。でも全体的には、今週末の自分の走りには満足している」と語った。