セバスチャン・ベッテル、上位5台の中で唯一のソフトタイヤに勝機 / F1アブダビGP《予選》

ヘルメットを被るスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、2019年F1アブダビGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1アブダビGP予選で順当にQ3へと進んだものの、SF90は低速直角90度コーナーが続くセクター3で大苦戦。メルセデス及びマックス・フェルスタッペンとやり合うだけのパフォーマンスはなく、5番手に留まった。

一発の速さだけでなく、レースペースでもライバルの後塵を拝するフェラーリ。逆転のためには、ライバルとは異なるアプローチが必要だ。予選を終えたベッテルは「ソフトタイヤでのスタートを選んだのは、チャンスを見出そうとしている証だ」と語った。

メルセデス及びレッドブル・ホンダの計4台と、僚友シャルル・ルクレールはミディアムコンパウンドのC4でレースをスタートする。対照的に4番グリッドのベッテルは、トップ5の中で唯一、最も柔らかいソフトタイヤでレースに臨む。

上位5台の中で唯一のソフトタイヤに勝機

セバスチャン・ベッテル予選: 5位, FP3: 5位

明日は4番グリッドからスタートする事になるけど、今日の予選Q3は理想的とは言えなかった。最終セクターの幾つかのコーナーで十分なスピードがなく、かなり苦戦を強いられている。アブダビは僕らのマシンとの相性がバッチリとは言えないサーキットだけど、明日、何ができるか様子をみてみるつもりだ。

予選最後のアタックでは、前を走行していたマシンがスロー走行していたために、アタックを開始した時には既にタイヤが冷えきっており、その結果、最初のコーナーでクルマのコントロールを失ってしまった。シャルル(ルクレール)に至っては、ラップを始めることすら出来なかった。

最終コーナーで僕らがライバルよりも遅いのは、タイヤを正しく作動させられないために、他の連中よりも横滑りが酷いせいかもしれない。明日は最善を尽くすけど、簡単なレースにはならないはずだ。でも、僕らはチャンスを探そうと取り組んでいる。そのために、ライバルとは異なるコンパウンドを選んだわけで、ソフトスタートが正しい判断かどうか楽しみだ。


ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手のバルテリ・ボッタスがPU交換ペナルティを受けるため、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがハミルトンと並んでフロントロウからレースをスタートする。

2019年F1第21戦アブダビグランプリ決勝レースは、12月1日(日)の日本時間22時10分から行われ、1周5554mのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を決する。

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