2戦連続で遅延…レッドブルがペレスのピットストップで8.9秒もの時間を要した理由 / F1ロシアGP

ピットストップ作業を終えてガレージから出るレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年9月26日F1ロシアGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ピットストップタイムの世界記録を持つレッドブル・ホンダは、F1第15戦ロシアGPでセルジオ・ペレスのタイヤ交換作業に8.9秒もの時間を費やした。

通常であれば2秒程で4輪すべての交換を終えるクルーだが、36周目にハードタイヤからミディアムタイヤに交換した際に大幅なタイムロスが発生した。

なお前戦イタリアGPでも同じように、マックス・フェルスタッペンの右フロントタイヤの交換に手間取って11.1秒を要する場面があった。2戦連続での遅延だった。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はモンツァでのタイムロスについて、ベルギーで導入されたピットストップの手順変更に関する技術指令が影響した人為的ミスだと説明したが、ソチでの一件はこの新たな規制とは無関係だった。

ホーナーによると右リアホイールを取り外すのに手間取り、外している最中にクラッチが繋がれ後輪が空転したため、余計に時間がかかったのだという。技術指令の影響については否定した。

なおレッドブルの電気技術者であるポール・フロストはこの日、自身のInstagramに「モータスポーツは危険なんだって事を覚えておいて欲しい」とのメッセージを添えて次の写真を投稿した。

チームはメカニックの一人が片手を負傷したとしており、恐らく空転したタイヤの摩擦によって右手に火傷を負ったものと思われる。

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