5秒加算と2点の罰則点…セバスチャン・ベッテルへの裁定理由、フェラーリには控訴権利 / F1カナダGP

エルマノス・ロドリゲス・サーキットでメディアからの質問に応えるフェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1メキシコGP 2018年10月25日copyright Ferrari S.p.A.

F1カナダGPのレーススチュワードは、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルに対して、スーパーライセンスへのペナルティポイント2点を加算する裁定を下した。これにより、ベッテルの累積ポイントが7点に到達。1レースの出場停止まで後5ポイントに迫った。

ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた第7戦の48周目、ラップをリードしていたベッテルがシケインへの進入にミスし、コーナーを横切る形で芝生を乗り越え、2番手を走行していたルイス・ハミルトンの前でコースに復帰した。だが、その動きが危険行為とみなされ5秒ペナルティが科せられた結果、ベッテルはトップチェッカーを受けたものの、2位に転落した。

スチュワードは「5号車がトラックを離れた後、安全を確認せずに再合流したことで、他の車をコース外に追いやった」として、この一件を審議の対象とし、映像証拠による調査を実施した。

その結果スチュワードは「ベッテルが危険な形でコースに戻ったため、ハミルトンは回避行動を取らざるを得なかった」と結論づけ、F1スポーティング・レギュレーション38条1項に定められたペナルティ裁量権を行使し、ベッテルに5秒ペナルティだけでなく2点の罰則ポイントを科した。

FIA国際スポーティング・コード15条の取り決めに従って、当該競技者にはスチュワードの決定に対して異議申し立てを行う権利が与えられる。ベッテルはスチュワードの裁定に徹底抗戦の構えをみせておりフェラーリは上訴する動向を明らかにしている

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