フェルスタッペン、初タイトル獲得の暁には”7年不在”のカーナンバー「1」を使用
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは今季タイトル争いでルイス・ハミルトンを打ち破って初のチャンピオンを獲得した場合、2022年にカーナンバー「1」を使う意向を明らかにした。
2014年以降のF1においてドライバーは、キャリアを通して同じ車番を使い続ける事が義務付けられており、フェルスタッペンは2015年にトロロッソからデビューして以降、一貫して「33」を使用している。
だがこの固定ナンバー制には特例が存在する。前年のタイトルを制したドライバーに関しては任意でカーナンバー「1」を使用する事が出来るというものだ。
このルールが施行されて8シーズンが経つが、特例を利用して「1」を掲げたドライバーは2014年のセバスチャン・ベッテルただ1回のみで、ルイス・ハミルトンはその権利を行使せず「44」を使い続けている。
だが、車番1不在のシーズンは今季限りとなるかもしれない。19点差でタイトル争いをリードするフェルスタッペンはサンパウロGP(旧ブラジルGP)を前に、タイトルを獲った場合は2022年シーズンに「間違いなく」カーナンバー「1」を掲げると明言した。
「ナンバー1をつけて走る機会なんて、何度あるか分からないからね。それに(チームウェア等の)商品展開的にも好ましい事だから、そうするのが賢い選択だと思うよ」とフェルスタッペンは笑った。
フェルスタッペンはこれまで一貫して、そして頑なにタイトル獲得を前提とした話を一蹴してきた。こうした質問に答えるのは非常に珍しい。
車体に1番のゼッケンを掲げる事と、今シーズンの激しいタイトル争いを楽しんでいる事の両方に共通するのは、フェルスタッペンの”チャンス”というものに対する心構えから来ている。
「今後も同じ様にチャンスに恵まれるかどうかは誰にも分からないよね。もしかしたら来年以降はもう、そのチャンスはないかもしれない。だから、この瞬間を本当に楽しんでいるんだ」とフェルスタッペンは語った。
2019年の優勝を含めてフェルスタッペンはこれまでにインテルラゴスで3度の表彰台を獲得しており、更には現時点でハミルトンに19点差をつけているものの、メルセデスが前戦より競争力を発揮してくると考えている事もあり慢心はない。
「僕らは良い状態にあると思うけど状況は一変し得る。以前チャンピオンシップで大量リードを築いていたけど、それは僅か2レースで消えてしまった」
「これまでに何度も良い成績を残せているから、またここでレースをするのを楽しみにしている。もちろん、2019年と比べて色々な事が変わったけど、良い仕事ができると思ってる」
「ここはコーナー数は多くないけど、幾らか標高が高い。有り体に言えば僕らにとって相性の良いコースだ」
「2019年のレースはルイスとのかなり激しいバトルになったし、今回も似たような状況になるんじゃないかと見ている」