フェルスタッペン、SF挑戦に先立ち「助力」を求めてきたデ・フリースの裏話を披露
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ぶっつけ本番で臨むスーパーフォーミュラのデビュー戦に向けてニック・デ・フリースは、もてぎをシミュレーターで予習すべく、同郷のマックス・フェルスタッペンに助力を求めた。
FIA世界耐久選手権(WEC)でのトヨタとの関係もあり、第5戦もてぎ、第6・7戦の富士でTEAM IMPUL 19号⾞をドライブすることが決まったことを受けデ・フリースは、未経験のもてぎに向けてフェルスタッペンに連絡を取った。
3度のF1ワールドチャンピオンは遠征先にリグを持ち込み、F1グランプリの決勝前夜にオンラインでレースをするほどの大のシムレース愛好家として知られ、自宅には4枚の巨大な湾曲モニターを含む誰もが羨むような本格的なシミュレーターが設置されている。
スーパーフォーミュラへの参戦についてデ・フリースと話をしたかと尋ねられたフェルスタッペンは「実は面白いことに、『ちょっと、もてぎを走ってみたいから、シミュレーターを貸してくれない?』ってお願いされてね」と明かした。
「でも残念ながら、その時は家にいなかったんだ。いたらセットアップしてあげられたんだけど」
フェルスタッペンが不在だったため、シミュレーターでの事前準備が叶わないままに渡日したデ・フリースは、オンボード映像を見ただけで初のもてぎに臨み、予選9番手、決勝を13位でフィニッシュした。
1戦のみではクルマやチームに慣れるに十分とは言えないが、10月の富士スピードウェイはもてぎとは異なり過去にレースをした経験があり、2019年のWEC富士6時間レースではLMP2クラス優勝を飾った。
フェルスタッペンはデ・フリースがどのような走りを見せるのか、楽しみにしているという。
「僕自身はあのクルマをドライブしたことはないけど、すごい楽しそうだよね。もちろん、全然違うマシンだけど、彼にとっても大きな学びの機会になると思う」とフェルスタッペンは語る。
「彼とは良い友達だし、チャンピオンシップでどんな活躍を見せてくれるのか楽しみだよ。今回の挑戦に値するドライバーだし、成功を祈ってる」