フェルスタッペン「僕だけ扱いが違う。絶対におかしい」F1サウジでの罰則裁定は”不公平”

F1アブダビGPの金曜FIAプレスカンファレンスで同席したルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、2021年12月9日ヤス・マリーナ・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

物議を醸した前戦サウジアラビアGPでの2回のペナルティ裁定から1週間。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、自身がルイス・ハミルトン(メルセデス)を含む他のドライバーとは異なる”不公平な扱い”をFIAから受けていると考えている。

フェルスタッペンはタイトル争いのライバルを相手にジェッダ市街地コースでトップ争いを繰り広げた。その際にコース外でアドバンテージを得たとして5秒ペナルティを科され、更には急ブレーキをかけてハミルトンの衝突の主な原因を作ったとして、追加で10秒ペナルティの制裁を受けた。

Courtesy Of Daimler AG

サイド・バイ・サイドで競り合うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)、2021年12月6日F1サウジアラビアGP決勝レースにて

ハミルトンは事故直後、フェルスタッペンが「ブレーキテスト」をしたとして非難。チーム無線で「ファッキン・クレイジー」と怒りをぶちまけた。

ライバルの暴言に関してフェルスタッペンは「感情が高ぶっていたわけだからしょうがない」と理解を示したが、自身へ罰則を科したスチュワードの判断には未だ納得していない。

ハミルトンと同一ポイントで迎える最終アブダビGPの開幕を前にフェルスタッペンは「他の2人も僕と同じ様にディフェンスしていたのに、彼らは何も言われなかったし、ペナルティもなかった」と語った。

「僕はただ、一生懸命レースをしているつもりだったから裁定は理解できない。僕に起きたことはペナルティに値しない。他の2人はペナルティを受けていないのに、僕だけがペナルティを受けた」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年12月9日にヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1アブダビGPの金曜FIAプレスカンファレンスにて

フェルスタッペンは自身がトップ争いに絡んでいた事を理由に、スチュワードがある種、他のドライバーよりも批判的な目で見る傾向がある事に理解を示しつつも「やっぱり僕には理解できない」と裁定を疑問視した。

「どういう訳か、他の人が全く同じことをしても何もお咎めもないのに、僕だけが悪いとされてしまった」

フェルスタッペンは、ハミルトンが自身をコース外に追いやった走りに関して、スチュワードはペナルティを科すべきだったとの考えを示した。

「二人ともがコースを外れてターン1に入る時に白線の外側にいたのに、彼らは僕にだけ過失があると判断したんだ。納得できないよ」

「彼は僕をコース外にプッシュした後、僕の方を見て、ターンインせずにコースぎりぎりのホワイトライン外側に僕を追いやった。他のドライバーが色々やっているのに僕だけがペナルティを受けるのは絶対におかしいし、フェアじゃない」

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フェルスタッペンは「他の人は許されているのに、なぜ僕だけが変わらなきゃならないんだ? 誰もがああいったレースをする事が許されるべきだと思ってる」と述べ、他者が許されているだけに、自分だけがアプローチを変えるのは筋違いとの考えを示した。

仮にハミルトンが今年、8度目のチャンピオンに輝いた場合、ライバルを祝福するつもりがあるかと問われたフェルスタッペンは「すべてが公平なら、間違いなく」と述べ、スチュワードに偏りのない判断を求めた。

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