ベッテル、相方ライコネンの優勝を祝福するも「自分のレースには不満」

レースに備えてヘルメットを被るスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1アメリカGP 2018年10月21日copyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが21日(日)に行われたF1アメリカGP決勝を終えて、レース内容と週末を振り返った。

前日の予選で2番手を獲得したベッテルであったが、FP1の赤旗減速違反によって3グリッド降格が科せられ、5番グリッドからレースに挑む事を強いられた。オープニングラップではターン17でダニエル・リカルド(Red Bull)と軽く接触。スピンを喫して14番手に大きく後退した。

序盤にグリッド後方に転落したのは前戦日本グランプリに続き2レース連続。SF71Hのパフォーマンスをフルに発揮し、5番手に舞い戻ったのは13周目。劣勢に追い込まれた。

ラスト2周、前を走るバルテリ・ボッタス(Mercedes)のDRS圏内に入ると底意地を見せ、ストレートエンドでオーバーテイクし4番手。執念でルイス・ハミルトン5度目のタイトルを阻止した。勝負は次のエルマノス・ロドリゲス・サーキットへと持ち越された。

ベッテル本来のスタート位置からレースに挑んだチームメイトのキミ・ライコネンは、ターン1で先頭のハミルトンをパス。その後もポジションを守りきり優勝を飾った。「3グリッド降格さえなければ…」そんな思いがベッテルの脳裏をよぎったとしても不思議はない。

ライコネンの優勝を祝福するも「自分のレースには不満」

セバスチャン・ベッテル決勝: 4位, グリッド: 5番手

キミの事を思うと、本当に本当に嬉しいよ。素晴らしい優勝だった。でも、僕自身のレースには満足してないし、チームを失望させてしまいガッカリしてる。オープニングラップでリカルドと接触してしまった。僕が彼との差を詰めた時、彼の方が僕を見てたのかどうかは僕には分からない。

次のコーナーに向けてプレッシャーをかけただけで、あそこで追い抜くつもりはなかったんだけど、行き場を無くしてしまった。ホイール同士が接触し、その結果僕はスピンしてしまった。

このレースはフェラーリにとって重要なレースだったと思う。学び、理解するべき点は多いけど、レースペースが悪くなかったのは良かった。

ここ最近はリザルトが悪く、僕にとって厳しい状況が続いているけど、克服できるって信じ続けてる。

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