ホンダF1、”悔しい”3位表彰台「最後の黄旗がなければ2位もあった」と田辺TD / F1アメリカGP《決勝》

表彰台の上で手を上げ声援に応えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1アメリカGP決勝copyright Red Bull Content Pool

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、3日(日)に行われたF1第19戦アメリカGP決勝を終えて、レースの内容を振り返った。

ホンダエンジン勢の最上位は、レッドブルのマックス・フェルスタッペン。ルイス・ハミルトンを完全に射程に捕らえたレース最終盤、ハースのケビン・マグヌッセンがランオフエリアでストップ。これにより絶好のオーバーテイクポイントが黄旗で使えず、3位でチェッカーを受けた。

Pos Driver Laps Time PTS
3 マックス・フェルスタッペン 56 +5.002s 15
5 アレックス・アルボン 56 +78.038s 10
12 ダニール・クビアト 55 +1 lap 0
16 ピエール・ガスリー 54 DNF 0

アレックス・アルボンは1周目の接触事故の後にピットイン。いきなり最後尾に転落する厳しい出だしを強いられたものの、見事カムバックを果たし5位でフィニッシュした。

トロロッソ勢は、ピエール・ガスリーが8位に入賞を手をかけていたものの、タイヤがすり減り最終盤にズルズルとポジションダウン。サスペンションが破損したために、ラスト1周を残してリタイヤを喫した。

ダニール・クビアトは10位フィニッシュを果たし、貴重な1ポイントを手にしたかに思われたが、レーシングポイントのセルジオ・ペレスとの接触の件でレース後に5秒ペナルティを科され、12位に降格した。

最後の黄旗がなければ2位もあった

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のレースでは、Aston Martin Red Bull Racing のフェルスタッペン選手が確実な走りを見せ、予選ポジションをキープする形で3位表彰台を獲得しました。ラスト2周で出たイエローフラッグがなければ、2位のポジションも見えていただけに、悔しい部分もありますが、週末を通して安定した速さを見せられていたと思います。

また、チームメートのアルボン選手もスタート時の残念な接触により、最後尾まで順位を落としながらも、5位まで順位を挽回する力強い走りを見せてくれました。Red Bull Toro Rosso Honda については、ガスリー選手が終始ポイント圏内を走行していたものの、惜しくも最後に2台ともポイントを逃すことになり残念に思っています。

今回のレースでシリーズチャンピオンを獲得したハミルトン選手にお祝いの言葉を贈ります。


2019年F1第19戦アメリカグランプリ決勝レースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを果たしたが、圧倒的なポイント差でランキングをリードするルイス・ハミルトンが2位でフィニッシュし、自身6度目のワールドチャンピオンを獲得した。3位表彰台にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。

F1アメリカGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了