角田裕毅「ハースに大量得点を許すわけにはいかない」車体改善の必要性と1ポイントの重要性を強調

9番手を記録したスプリントを経て、パドックでローラン・メキーズ代表と話す角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年10月18日(金) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

10月18日(金)の2024 F1第19戦アメリカGPスプリント予選で、SQ3に進出して9番グリッドを確保した角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、「ハースに大量ポイントを許すわけにはいかない」と語り、土曜日の本予選に向けて車体を改善する必要性を強調した。

角田裕毅はSQ2で、シニアチームのレッドブルに所属するセルジオ・ペレスを0.192秒差で蹴落とし、10番手で最終ラウンドに進出。ソフトタイヤが解禁された最終SQ3では、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)を抑えて9番手を刻んだ。

しかしながら、3ポイント差でRBを追う小松礼雄率いるハースは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が6番手を記録し、ケビン・マグヌッセンが8番手と、揃って角田裕毅を上回った。さらに、そのギャップはコンマ4秒と非常に大きなものだった。

また、コラピントがラップをまとめ上げ、アレックス・アルボンがスピンによってSQ1敗退を喫しなければ、角田裕毅のグリッドは更に下位であった可能性が高く、ウィリアムズのポテンシャルも非常に高かった。

クルマを降りた角田裕毅は「大変でした。Q3まで進めたのは良かったのですが、それでもウィリアムズやハースとはまだ、少し差がありました。クルマ的に彼らは、かなりペースが良さそうに見えます」と振り返った。

「つまり僕らとしては、特に明日の予選で再びQ3に進出したいのであれば、今日の改善点を洗い出し、クルマを改善しなければなりません」

レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、「ユーキはSQ3進出に向けて見事な仕事をしてみせた」とする一方、ハースとのペース差が大きかったことに触れ、週末の残りのセッションで全力を尽くすと誓った。

RBはCOTAに新しいフロアボディを投入した。一方のハースは、新型フロアに加えて、新しいサイドポッドやエンジンカバーを持ち込んだ。

スプリントレースでポイントを持ち帰るためには、ハースを含む目の前のライバルを交わし、少なくとも1つ以上ポジションを上げる必要がある。入賞の可能性は如何ほどか?

「ポイント圏内に迫れたことは良いことですし、チャンスはあると思います」と角田裕毅は語る。

「9番手からのスタートなので、ポイントを獲得できるよう、できる限り頑張るつもりです。今は1ポイントでも持ち帰ることが本当に重要なので」

「ハースが前にいる状況なので、確実にペースを上げる必要があります。ここで彼らに大量ポイントを許すわけにはいきませんので、できる限りのことをするつもりです」

スプリントレースのリザルトがグリッド順となった場合、ハースは1点差でRBを逆転してランキング6位を手にすることになる。

僚友リアム・ローソンはSQ2敗退を喫し、決勝レースではパワーユニット交換に伴う最後尾スタートが決定しており、アメリカGPでハースによる逆転を防げるかどうかは全て、角田裕毅の肩に懸かっている。


2024年F1アメリカGPのスプリント予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がジョージ・ラッセル(メルセデス)を0.012秒差で退けてポールポジションを獲得した。

スプリントは日本時間10月19日(土)27時から、公式予選は同31時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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