復帰ローソン、RBメキーズをして「角田に迫る速さ」もスプリントの洗礼「全て順調だったのに…」と落胆

ガレージでシートフィッティングの準備をするリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)、2024年10月17日(木) F1アメリカGPプレビュー(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2024年のF1アメリカGPスプリント予選でリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)は、ターン1のトラックリミットによりラップタイムを抹消されたことで、19周で争われる土曜スプリントを15番手からスタートする。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われた金曜のスプリント予選はローソンにとって、1年以上前のカタールGP以来初の予選セッションだった。

スプリント・フォーマットは、復帰戦としては全く理想的とは言えず、僅か60分間のプラクティスを経てローソンは、慣れないコースで慣れないクルマを限界までプッシュしなければならなかった。

それでもFP1では、同じVCARB 01を駆る角田裕毅に0.13秒と迫るタイムを刻み、チーム代表を務めるローラン・メキーズをして「難しく、また彼が走ったことのないコースであるにもかかわらず、すぐに真っ当なスピードを発揮し、ユーキにかなり接近した。本当に良い仕事をした」と言わしめた。

クルマを降りたローソンは「正直に言うと、全て順調だった。序盤のウォームアップも良かったし、SQ1も悪くなかった。兎に角、色んなところでタイムを削っていく状況だった」とセッションを振り返った。

「でも、SQ2は当然、1ラップしか走れない。そんなラップの最初のターン1で早々に躓いてしまった。縁石に乗りすぎて酷いホイールスピンに見舞われ、遅れを取っていたことが分かっていたから、その後はラップ全体でタイムを取り戻そうと必死だった」

「それでまぁ…結果としては散々なラップになってしまった。クルマが本当に速いだけに残念だ。正直、走っていて本当に良い感じだった。明日に向けてこの経験を活かしたい」

ローソンは週末に先立ち、全てのパワーユニット・コンポーネントを新調した。これは、日曜のレースの最後尾スタートを意味する。復帰初戦でペナルティを消化するというこの決定は、ローソンのプレッシャーを少しでも軽減しようとのチームの考えに基づくものだった。

メキーズは、最後尾スタートは事実上、ポイント獲得の可能性を諦めるものであり、「プレッシャーは実質的に軽減されるはずだ」と述べ、COTAでは週末を通してクルマとエンジニアに慣れることを優先し、翌週末に控えるメキシコGPを事実上の復帰戦とみなす計画を明かした。

タイムが抹消されなければ、角田裕毅から0.232秒遅れの12番グリッドに着くはずだったものの、実際のところローソンは、スプリントを15番手からスタートする。

ポイントが与えられるのはトップ8フィニッシャーであり、入賞の望みはゼロでないにせよ、波乱がなければ限りなくゼロに近い。

スプリントでの目標についてローソンは、「ポジションを上げられるよう頑張るつもりだ」と語り、日曜の本戦に向けたウォームアップとして活用するつもりだと説明した。

「もちろん、通常のように3回のプラクティスがある週末であれば良かったとは思うけど、この状況では与えられた条件でやるしかない」

「明日のレースは、日曜に向けたウォームアップみたいなものになると思う。何にせよ、僕は日曜のレースをグリッド後方からスタートすることになるから、明日学んだことを日曜日に活かせるようにしたい」


2024年F1アメリカGPのスプリント予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がジョージ・ラッセル(メルセデス)を0.012秒差で退けてポールポジションを獲得した。

スプリントは日本時間10月19日(土)27時から、公式予選は同31時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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