F1イギリスGP観戦ガイド:テレビ放送と天気…フジNEXTとDAZN配信スケジュール
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開幕3連戦に続く2回目のトリプルヘッダーが、2020 F1第4戦イギリスGPで幕を開ける。シルバーストン・サーキットでの第1レースは、7月31日(金)から8月2日(日)までの3日間の日程で開催される。
ドライコンディションに恵まれた昨年のレースでは、ポールシッターのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が好走見せるも、予期せぬタイミングでセーフティーカーが導入され、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のリアに衝突した事で、3位表彰台にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が滑り込んだ。
現地イギリスと日本の時差は8時間。開幕3戦とは1時間のズレとなる。全セッションが深夜や日中に被らず日本時間の日没から夜の時間帯にかけて開催されるため、大多数のファンは比較的リアルタイムで視聴しやすい事だろう。
2020年シーズンも地上波やBSでのテレビ中継は行われず、視聴に際しては有料放送か有料ネット配信サービスを利用する必要があるが、いずれも無料期間を設けているため上手く利用したい。
コース及びレース概要
世界選手権化されたF1初開催の地が、イギリス空軍飛行場の跡地に建設されたシルバーストン・サーキットだ。1周5,891mはカレンダーの中で3番目に長く、マゴッツ、ベケッツ、チャペルと続く超高速コーナーが名物のひとつ。過去3戦とはコース特性が異なる。
ダウンフォースの増加により、かつては”コーナー”として扱われていたターン1やターン2、コップス(ターン9)、マゴッツ(ターン11)はエンジン全開区間となり、全長の約81%区間はエンジン全開での走行となる。故に、従来以上にラップタイムにおけるエンジンパワーの重要性が増している。
週末の現地天気
執筆時点での天気予報では、土曜と日曜の午後に若干にわか雨が予想されているものの、概ね天候は安定する見通し。とは言え、気紛れなブリティッシュ・ウェザーが予報通りの空模様を許すとも思えない。
初日(金)は最高気温が30度近くに上がりそうだが、2日目以降は20度程度と過ごしやすく、気温が劇的なスパイスとなる事を期待するのは難しいかもしれない。
見どころ
フェラーリは目立ったアップデートを持ち込めていないようで、レッドブル・ホンダのみが僅かな希望の星だが、過去5年での表彰台獲得はわずか1度のみ。何にせよ優勝候補筆頭は疑いなしにメルセデスだ。2013年以降、シルバーストンでメルセデス以外のドライバーがポールポジションを獲得したことはない。
さほど雨も期待できなそうな雰囲気であり、余程のことがない限りはハミルトンかボッタスがポールの座につく事だろう。フロントローがメルセデスで確定とするならば、セカンドロウに並ぶのがレッドブル・ホンダなのか、はたまたレーシングポイントなのか、それとも…という点に注目しながらプラクティスを見るのも一興だ。
エンジンパワーが要求されるという点で、フェラーリ製F1パワーユニットを搭載するフェラーリ、ハース、アルファロメオは厳しい戦いを強いられるだろう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性が確認されたセルジオ・ペレスの後任にも注目が集まる。圧倒的な準備不足の中、ランス・ストロール相手にどれほどのタイムを刻むのか。注目したい。
開催スケジュールと放送日程
F1イギリス・グランプリは3回のフリー走行と予選、そして決勝の全5セッションで構成される。FP1は日本時間7月31日(金)午前19時にスタート。決勝は8月2日(日)22時10分からフォーメーションラップが開始される。フジテレビ及びDAZNともに、フリー走行、予選、決勝の全セッションがノーカット生中継される。
フジテレビNextでは川井一仁、浜島裕英、松田次生、片山右京の各氏が解説を務める。実況は小穴浩司アナウンサー。放送開始時刻は、フリー走行と予選はセッション開始10分前、決勝は昨年までと異なり30分前となる。
スポーツチャンネルDAZNでは熱田護、中野信治、小倉茂徳の各氏が解説を、サッシャと田中健一の各氏が実況を務める。国際映像以外にもライブタイミングやオンボードカメラ映像を一つの画面で楽しめる「F1ゾーン」が決勝で配信される。下記はすべて日本時間。
セッション 開始時間 |
CS放送 フジテレビ |
ネット配信 DAZN |
|
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FP1 7月31日 |
19:00- | 18:50- 実況:小穴浩司 解説:浜島/松田 |
19:00- |
FP2 7月31日 |
23:00- | 22:50- 実況:小穴浩司 解説:浜島/松田 |
23:00- |
FP3 8月1日 |
19:00-20 | 18:50- 実況:小穴浩司 解説:片山/川井 |
19:00- |
予選 8月1日 |
22:00- | 21:50- 実況:小穴浩司 解説:片山/川井 |
22:00- |
決勝 8月2日 |
22:10- | 21:40- 実況:小穴浩司 解説:片山/川井 |
22:10- |
タイヤ選択
公式タイヤサプライヤーのピレリはタイヤへの入力が大きなシルバーストンに、最も硬いレンジのC1からC3コンパウンドを投入する。今季のコンパウンドは昨年型と全くの同一仕様となる。また、昨シーズンまでとは異なりアロケーションは全ドライバー共通の固定制で、ソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットに固定される。
- ハード: C1
- ミディアム: C2
- ソフト: C3
2019年イギリスGPのデータ
- 優勝:ルイス・ハミルトン(Mercedes)
- ウイニング戦略:1ストップ
- リタイヤ:3台
- ポール:バルテリ・ボッタス 1:25.093
- オーバーテイク:23回