セルジオ・ペレス、7位入賞よりもファステストを優先したチームプレイの16位「マックスが無事で何より」
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レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは7月18日に開催されたF1イギリスGP決勝レースを16位で終えたが、その背景には1周目にリタイヤを強いられた僚友マックス・フェルスタッペンのタイトル争いをバックアップするという目的があった。
ペレスは52周のレースで赤旗中断中のものを含めて計4度ものタイヤ交換を行った。最終盤に10番手を走行していた際、7位入賞を視野に入れていたが、再度のタイヤ交換によってファステストラップを出す事を優先した。
ソフトタイヤに履き替えたペレスは圏外の16番手に後退するも、着実にファステストを刻んでルイス・ハミルトン(メルセデス)から1点のボーナスを奪い取った。
「ランス(ストロール)とフェルナンド(アロンソ)を追い抜いて7位という結果もあったと思うけど、戦略的な理由でファステストラップを目指すためにピットインする事にしたんだ」とペレスは説明した。
1周目のフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュについては「まだリプレイ映像を見ていない」として言及を避けたが「マックスが無事だったのが何より大切な事だ」と強調した。
結果的にドライバータイトル争いをサポートする事には成功したものの、本来あるべき位置でレースを戦っていれば最終盤のピットストップはなかったはずだ。
ペレスは3日間のイベント全体を振り返って「今週末の自分のパフォーマンスには本当に失望してる」と肩を落とした。
「(決勝レースでは)期待していたほど挽回できず、タイヤ的に苦しい状況に追い込まれてしまった。DRSトレインに入ってからはオーバーテイクする事ができなかった」
「チャンピオンシップ争いでかなり差を詰められてしまったし、今週末は僕らにとって忘れ去りたい週末になってしまった事は確かだ」
「懸命に仕事に取り組んで大勢を立て直して、次のハンガリーでは再び強さを取り戻したい」
7月18日(日)にシルバーストン・サーキットで行われた2021年F1第10戦イギリスGP決勝レースでは、1周目にポイントリーダー達が関与するクラッシュが発生。マックス・フェルスタッペンはリタイヤに追い込まれたが、生き残ったルイス・ハミルトンは今季4勝目を飾り、2位にシャルル・ルクレール、3位にバルテリ・ボッタスが続く結果となった。
ハンガロリンクを舞台とする次戦F1ハンガリーGPは7月30日のフリー走行1で幕を開ける。