フェルスタッペン、0.075秒差でスプリント予選の1番グリッド逃す「フロントタイヤに妙な違和感」
Published:
2021 F1第10戦イギリスGP初日セッションに臨んだレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、FP1で他の追随を許さない速さを見せ、後続に0.779秒の大差をつけたものの、予選ではタイトルを争うルイス・ハミルトン(ルイス・ハミルトン)に0.075秒届かず2番手に甘んじた。
変化するコンディションに翻弄されたのだろうか。4戦連続のポールポジションを狙うフェルスタッペンは予選での失速に奇妙な違和感を覚えたと明かす一方、その問題さえ解決できれば勝利を懸けてハミルトンと競えるはずだと主張した。
なお33号車RB16Bは予選開始を前に燃料漏れに見舞われたが、フェルスタッペンによるとこの問題は時間内に修復されたとの事で、大事には至らなかったという。
予選を終えて悔しいかと問われたフェルスタッペンは「いや、でも何だか奇妙な感じがしてね..。クルマにはかなり競争力があり、グリップ力も問題なかったと思うんだけど、攻めなきゃならないコーナーでフロントのグリップが足らなかったんだ」
フェルスタッペンはQ3最初のアタックのクラブコーナーでフロントをコース外に落としていた。
「フロントウイングやセットアップの問題じゃないんだ。何だかフロントタイヤの感触が凄くおかしくて、どういう訳かグリップが得られなかった。原因を突き止める必要がある」
「色々試してみたんだけど、予選中にフィーリングが改善される事はなかった。予選でのアンダーステアが出てしまうとどうしても遅くなってしまうんだ」
イギリス空軍飛行場の跡地に立つシルバーストン・サーキットは、2014年のV6ハイブリッド時代以降、2018年を除いてメルセデスとハミルトンが完勝し続ける牙城であり、フェルスタッペンはその事を踏まえれば僅差での2番手は前向きな結果だと強調する。
「そうは言ってもここは彼らが強さを発揮してきたコースだから、予選であれだけ接近できたのは僕らにとってポジティブだよ」
「もちろん1番手からスタートしたかったのでガッカリしているけど、まだスプリント予選と本戦があるから、取り返すチャンスは残っている」
「予選で感じた違和感を修正できれば、きっと良い仕事ができると思う」
土曜日の午後に行われる初開催のスプリント予選レースでは優勝者に3点のチャンピオンシップポイントが与えられる、つまり今週末に獲得可能な理論上の最大ポイントは29ポイントであり、敵の牙城で圧勝できれば一気に士気を削ぐことができる。
変則フォーマットのF1イギリスGPの2日目は、FP2が日本時間7月17日(土)20時から、17周で競われるスプリント予選レースが同24時30分からシルバーストン・サーキットで開催される。