“氷よりも滑る”路面…9年ぶりのイスタンブールでレッドブル・ホンダが1-2最速発進 / F1トルコGP《FP1》結果とダイジェスト

イスタンブール・パーク・サーキットのホームストレートとピットcopyright Pirelli & C. S.p.A.

ヘルマン・ティルケ最高傑作との呼声高いイスタンブール・パーク・サーキットにF1が戻ってきた。シーズン14戦目となる2020年F1世界選手権トルコGPが11月13日に開幕を迎え、日本時間17時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのは、タイヤバーストによって前戦で無念のリタイヤを喫したマックス・フェルスタッペン。1分35秒077のトップタイムを記録した。2番手にはチームメイトのアレックス・アルボンが0.241秒遅れで続き、2011年の前回大会の優勝チームである英国ミルトンキーンズのチームが1-2発進を切った。


© Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ勢の背後には、スクーデリア・フェラーリとアルファタウリ・ホンダが入れ違いに並んだ。シャルル・ルクレールはピエール・ガスリーを1000分の36秒退ける3番手タイムを刻み、セバスチャン・ベッテルはダニール・クビアトを1秒以上抑えて久しぶりにトップ5に名を連ねた。跳ね馬のマッティア・ビノット代表は今週末、現地に来ずに遠隔地からリモート指揮を取る。

イスタンブール・パークは1周5,338m、全14コーナーを有する高速サーキットで、見どころの1つは、4つのエイペックスを持つ下り坂の複合高速コーナー、通称ディアボリカ(ターン8)だ。

9年ぶりの開催という事で、ここでのF1走行経験があるドライバーはハミルトン、ベッテル、ペレス、ライコネンの4名のみで、GP2時代に優勝した事のあるグロージャンを含めても5名しかいない。ザウバー・モータースポーツにとっては初参戦から数えて500回目、レッドブルにとっては300回目の節目のグランプリとなる。


アルファロメオ・レーシングC39の車体に掲げられた通算500戦目を祝うロゴ / © Alfa Romeo Racing

金曜午前の現地イスタンブールは好天に恵まれ、セッションは気温14℃、路面温度18℃のドライコンディションでスタートするも、滑る路面に足を取られてルクレールが開始早々にピット入口付近のボラードを跳ね飛ばし、セッションは修復のために8分ほど赤旗中断を強いられた。

グランプリに合わせて路面が再舗装されたばかりである事に加えて一部には水たまりがあり、また、路面温度が低いためにタイヤに熱を入れるのが難しく、コースに出るやいなやフェルスタッペンは「まるで氷のようだ!」と無線で報告。この日21歳の誕生日を迎えたランド・ノリスに至っては「氷より悪い」とこぼした。

その表現が大袈裟でない事は各ドライバーのステアリング操作を見れば明らかで、ガスリーはターン1でスピンを喫して黄旗の原因となり、最初のタイムシートに並んだラップタイムは2分台と、週末に予想されている1分18秒から大きく遅れた。

路面コンディションはFP2に向けて大きく進化する事が予想されるが、予報では曇が広がるため路面温度は更に下がる可能性がある。

公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込み、各マシンに対してハード寄りの変則的なアロケーションとなるソフト7セット、ミディアム2セット、ハード3セットを供給する。このセッションでソフトを履いたのは20番手最下位に終わったジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のみで、多くがハードをメインに周回を重ねた。

残り25分、カルロス・サインツがコース脇にマシンを停めた事で、バーチャル・セーフティーカーが導入された。マクラーレンMCL35はこのアクシデントに先立ち、電気系統の問題を抱えてセッション序盤にガレージに引っ込んでいた。アンドレアス・ザイドル代表は「(修復を終えて)コースインさせたが解決できていなかったようだ。クルマが戻り次第分析する」と説明した。

ドライバーズチャンピオンシップはメルセデスドライバーに絞られ、ルイス・ハミルトンは今週末、ミハエル・シューマッハに並ぶ史上最多タイの7度目のタイトルを決める可能性がある。バルテリ・ボッタスが次戦バーレーン以降に望みを繋ぐためには日曜のレースでチームメイトを8ポイント上回る必要があるが、あまり意味をなさない今回のFP1のタイムシートにおいてはボッタスがハミルトンを上回った。

ハミルトンはグリーンフラッグ後、僅か2周を走ったのみでガレージに籠もりセットアップを変更。残り20分を切ったところで再びコースインして12周を走り、15番手タイムでクルマを降りた。対してボッタスは23周を走り込んで9番手タイムを残した。

2020年F1第14戦トルコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間11月13日(金)21時から1時間半の日程で開催される。

2020年F1第14戦トルコGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:35.077 29
2 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:35.318 +0.241 27
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:35.507 +0.430 26
4 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:35.543 +0.466 26
5 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:35.620 +0.543 29
6 26 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:36.738 +1.661 27
7 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:37.216 +2.139 21
8 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:37.503 +2.426 21
9 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:37.629 +2.552 23
10 31 エステバン・オコン ルノー 1:38.428 +3.351 23
11 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:38.508 +3.431 18
12 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:38.612 +3.535 22
13 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:39.484 +4.407 21
14 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:40.025 +4.948 25
15 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:40.225 +5.148 12
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:41.035 +5.958 23
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:41.854 +6.777 21
18 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:45.156 +10.079 20
19 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:46.462 +11.385 12
20 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:49.256 +14.179 17

コンディション

天気晴れ
気温14℃
路面温度18℃

セッション概要

グランプリ名 F1トルコGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 イスタンブール・パーク・サーキット
設立 2005年
全長 5338m
コーナー数 14
周回方向 反時計回り

F1トルコGP特集

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