マックス・フェルスタッペン、”まさか”の2番手に失望と動揺収まらず「決勝では実力を見せつけたい」
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プラクティスを含めた予選Q2までの5セッション全てで圧倒的なマージンを稼ぎ全体ベストを刻み続けてきただけに、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにとって、予選2番手は敗北にも等しいリザルトであったようだ。
11月14日のF1トルコGP公式予選では、刻々と変化する路面コンディションにおいて如何にタイヤを上手く機能させるかが焦点の一つとなった。雨の影響で2度の赤旗中断を強いられたグリッド争いは、時間の経過と共に路面状況が改善し、深溝のフルウェットから浅溝のインターミディエイトタイヤへと主役が移り変わっていった。
フルウェットを履いてQ1とQ2で全体ベストをマークしたフェルスタッペンは、最終Q3の1セット目に中古のフルウェットを選択してタイム計測へと向かい暫定ポールに付けたものの、インターミディエイトを履いたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がこれをコンマ3秒上回り暫定ポールを奪取した。
この時フェルスタッペンは2ラップ目の計測中であり、セクター2までそのペレスを超える全体ベストを続けていたが、フィニッシュする事なくピットへと向かい、ペレスと同じインターミディエイトに履き替えた。
チェッカーフラッグが振られフェルスタッペンが最終アタックに挑む中、同じインターミディエイトを履いたペレスの僚友ランス・ストロールが全体ベストをマークして突如タイムシートのトップに躍り出た。フェルスタッペンも自己ベストを削ったが、最後の最後で0.29秒遅れを取り、一歩及ばず2番手に甘んじた。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ストロール | レーシングポイント | 2:07.467 | 1:53.372 | 1:47.765 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:57.485 | 1:50.293 | 1:48.055 |
3 | ペレス | レーシングポイント | 2:07.614 | 1:54.097 | 1:49.321 |
予選を振り返ったフェルスタッペンは「受け入れ難い」「当然ポールポジションを期待していた」「今は気分が良くない」等と述べ、”まさか”の2番手に不満を爆発させた。まさに、次期F1ワールドチャンピオン筆頭候補足る者かくあるべき、といったところだろう。
決勝では実力を見せつけたい
マックス・フェルスタッペン予選: 2位, FP3: 1位
正直言って、2番手という今日の予選結果には本当にガッカリしている。良いスタートポジションなんだから、こんな事を言うのは少しおかしいかもしれないけど、全てのセッションで大量リードを稼いで最速を刻んできたわけだから、当然ポールポジションを期待していた。受け入れ難い結果だよ。
1日の終わりに、メルセデスがどこにいるかなんて気にしちゃいないさ。僕はただ自分達のパフォーマンスを見据えているだけだ。だからこそ動揺しているんだ。
何かの理由でみんなとは異なりタイヤに熱を入れる事ができず、インターミディエイトを上手く機能させる事が出来なかったんだ。エクストリーム(フルウェット・タイヤ)は本当に調子がよく何も問題がなかったんだけど。
キミ(ライコネン)の後ろに引っかかってしまった事も上手くいかなかった理由の1つだけど、インターが機能しなかったのはそれ以前の問題だから、原因を解明しなきゃならない。
御存知の通り僕は常にベストを求めているから、今はあまり気分が良くないけど、だからと言って結果を変えることはできないし、これがレースというものだ。目の前のコンディションから最大限のパフォーマンスを引き出さない限り、満足できない事は分かっている。
とは言えポイントが獲得できるのは予選じゃなくて決勝だ。ペースは良いし、明日はもっと良い結果に繋げられるよう、自分達の実力を見せつけたい。
ポールポジションはランス・ストロール(レーシングポイント)。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3番手はセルジオ・ペレス(レーシングポイント)という結果となった。
2020年 F1トルコグランプリ決勝レースは、日本時間11月15日(日)19時10分にスタート。1周5,338mのイスタンブール・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。