動画:角田裕毅、F1バルセロナテストへ! 2022年の”メイントピック”、新車AT03の感触、日本GPへの想いを語る

アルファタウリの角田裕毅、2022年2月15日のミサノ・サーキットでの新車「AT03」シェイクダウンにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅がミサノで行われた「AT03」のシェイクダウンを終えて、新車の感触、2022年の”メイントピック”、プレシーズンテストに向けた抱負、日本GPへの想いを語った。

インタビューはローンチイベントの翌日、2月15日のシェイクダウンに合わせてミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットレーンに立つスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅、2022年2月15日にミサノ・サーキットで行われた新車「AT03」のシェイクダウンにて (2)

フィルミングデーの一環としての走行故にチームメイトのピエール・ガスリーと合わせて計100kmと、シェイクダウンでのマイレージはかなり限定的であったものの、角田裕毅は「大きなものを含めてトラブルを事前に見つける事ができ、充実したテストでした」と振り返った。

曰く、クルマの仕上がりは良く、バルセロナテストが楽しみだというが「大きなトラブル」の詳細が気になるところだ。

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アルファタウリの新車「AT03」のシェイクダウンに取り組む角田裕毅、2022年2月15日にミサノ・サーキットにて (2)

AT03は前季型「AT02」とは全く異る技術レギュレーションに基づき開発された未知のマシンだ。故に昨年のドライビング経験を直接活かす事はできないものの、1年の経験を経てやるべき事は「分かっている」として、角田裕毅は「リズムを大切に、少しずつ自信をつけていきたい」と語った。

3月20日の開幕戦に向けてバルセロナとバーレーンで行われる計6日間のプレシーズンテストについては、自身のドライビングを磨く事もさる事ながら、最優先すべきは「クルマを作り上げていくために、できるだけ多くチームにフィードバックを上げる事」と強調した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅と話すピエール・ガスリー、2022年2月15日にミサノ・サーキットで行われたアルファタウリ「AT03」のシェイクダウンにて

昨年は良くも悪くもルーキーらしい浮き沈みの激しい1年であったがが、”沈み”の発端となったは第2戦と、非常に早い時期だった。

角田裕毅はイモラでの予選Q1で不用意に「攻め過ぎた」結果、バリアンテ・アルタでリアを失いバリアに激突。ギアボックスとパワーユニット一式を失った上に、最後尾からのレースを余儀なくされた。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはこれについて「自信過剰」が招いた「愚かなミス」と一喝。デビュー戦での入賞に「うぬぼれていた」と厳しい評価を下した

イモラでのクラッシュ以降、角田裕毅は失った自信を取り戻すために試行錯誤の苦労を重ねた。

その甲斐もあり、英国からイタリアへの引っ越し、シャシー交換、アレックス・アルボンからのコーチングを経て、最終的にはシーズンフィナーレのアブダビGPでキャリアベストの4位フィニッシュという最高の形でシーズンを締め括った。

角田裕毅は1年を通して「自信」というワードを何度も繰り返し口にしてきたが、それはこれまでのキャリアで自信喪失を経験した事がなかったからのようだ。

21歳の日本人ドライバーは「これまでそういった問題を抱えた事がなかったので、去年、自信をなくした時に取り戻すのに本当に苦労しました」とデビューイヤーを振り返り、2022年の「メイントピック」に「自信」を挙げた。

10月17日に鈴鹿サーキットでの開催が予定されている第19戦F1日本GPについては、日本のファンの前で走ることが「長年の夢だった」とした上で、最後に鈴鹿を走ったF4マシンとのスピードの差を体感するのを「本当に楽しみにしています」と語った。

日本語インタビューの模様は以下の動画を参照されたい。何度も繰り返されるその様から、「自信」というキーワードが今の角田裕毅にとって如何に大きな関心事であるかが良く分かると思う。

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