角田裕毅、障害者差別的発言か…F1オーストリア予選を経て召喚
Published:
F1第11戦オーストリアGPの予選を経てスチュワードは、無線での発言が非行に該当する疑いがあるとして角田裕毅(RBフォーミュラ1)を召喚した。障害者差別的な言葉を発したことが問題視された可能性がある。
FIAは具体的な発言内容を明らかにしていないが、2024年6月29日(土)に行われた予選Q1でピットレーンに並んでいた際に、目の前に並ぶ他車に不満を感じて無線で不適切な言葉を口にした疑いがある。
無線を確認する限り、レースエンジニアのマッティア・スピーニに対して「These guys are fucking retarded(こいつらマジで頭おかしい)」と口にしたように聞こえる。
「retarded」という言葉は、もともと知的障害を指す医学的用語だが、現在では差別的、侮辱的な意味合いを持つスラングとして広く認識されている。
ジョニー・ハーバートを含む競技審判団は、角田裕毅がFIA国際競技規定第12条2項1号k)に違反した疑いがあるとしている。これは「あらゆる非行」を禁じる条項だ。
FIA管轄下のF1世界選手権に参戦するドライバーや関係者は、多くのファンや若い視聴者に影響を与える存在として高い水準のプロフェッショナリズムを持つロールモデルになることが求められている。
角田裕毅はRBのチーム代表者とともに現地20時より行われる聴聞会でスチュワードに詳しい状況や経緯を報告することになる。
同様のケースとしては、2020年のポルトガルGPでマックス・フェルスタッペンがランス・ストロールと衝突した際に、無線を通して暴言を口にした件がある。
以降、FIAはドライバーや関係者の発言に対して厳しい態度を取るようになり、昨年のアブダビGPではスチュワードを非難した件でセルジオ・ペレスが警告処分を受けた。
また、昨年のラスベガスGPでは、記者会見での発言を巡ってメルセデスのトト・ウォルフ代表とスクーデリア・フェラーリのフレデリック・バスール代表が警告処分を科された。