レッドブルを含む3チーム、F1エミリア・ロマーニャを前にカーフュー破り
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F1第4戦エミリア・ロマーニャGPを前に、レッドブル・レーシング、メルセデス、ウィリアムズの3チームがカーフュー(深夜作業禁止令)を破って夜間にコース内に留まり、マシン作業に取り組んだ。
FIA-F1テクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーの報告によるとレッドブルのメカニックは、FP1開始予定時刻の18時間前である4月21日19時30分からFP1開始予定時刻の4時間前である4月22日9時30分までの14時間に渡ってイモラ・サーキット内に留まった。
またウィリアムズのメカニックも同じ時間帯にコース内に留まり、マシン関連の作業に取り組んだ。
昨季までは年に2回まであればペナルティなしに夜間作業が可能であったが、技術規定の刷新に伴って完全に新しいマシンが導入された事もあり、今季は制限が緩和された。
両チームの関係者がコース内にいたのはカーフューが定める「制限期間2」に該当する。ただしシーズン中に6回は例外が設けられており、両チームが当該時間帯に作業を行ったのは今季1回目であるため、即座にペナルティが科される事はない。
また、メルセデスAMGペトロナスF1チームのメカニックは、FP1開始予定時刻の42時間前にあたる4月20日19時30分からFP1開始予定時刻の29時間前までの13時間に渡ってコース内に留まった。
これはシーズン中に8回の例外が認められている「制限期間1」に該当する。メルセデスがこの期間内にクルマに関する作業に従事したのは今季1回目であるため、こちらも即座にペナルティが科される事はない。
各々がどのような作業に取り組んでいたのかは不明だが、レッドブルは前戦オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンが燃料漏れによってリタイヤを喫しており、ヘルムート・マルコはホンダの協力を得て第4戦までに何らかの対策を講じるとの見通しを示していた。
ただし燃料パイプの破損の引き金となったのがポーパシングと考えられているため、問題が完全に解決されたかどうかは疑わしい。実際フェルスタッペンは「今のところは何とも言えない」として、チームが問題を解決したかどうかについては確信を持っていないと認めている。