レッドブル・ホンダ、4番手ペレスに発破「早々にノリスを追い抜いてもらう必要がある」とホーナー代表
Published:
親会社の名を冠するお膝元で醜態は晒せない…狙うはW表彰台のみ。レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、26日(土)のF1シュタイアーマルクGP公式予選で予選5番手に甘んじたセルジオ・ペレスに発破をかける。
チームのエース、マックス・フェルスタッペンはデビュー当初から得意としてきたレッドブル・リンクでの予選で2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)に0.194秒という大差を付け、レッドブルにとってのV6時代初となる2013年以来の連続ポールを、そしてチーム史上初のホームコース・ポールポジションを献上した。
予選を振り返ったクリスチャン・ホーナーは「今日はまたも最高のチームパフォーマンスを発揮する事が出来た。レッドブル・リンクでの初のポールポジションだ」と息を荒げた。
「マックスはQ3でポール相当のラップを2度も走り、2戦連続のポールポジションを獲得して今回も素晴らしい仕事をやってのけた」
対するペレスは予選Q1を1セットで通過できず、新品ソフトを2セット使い果たした。その結果、最終ラウンドで新品のソフトタイヤを2セット使う事ができず、ポールを手にしたチームメイトのマックス・フェルスタッペンから0.327秒と大きく遅れる5番手に留まった。
幸いにもボッタスが3グリッド降格ペナルティを受けるため、ペレスはランド・ノリス(マクラーレン)の後方4番グリッドからレースをスタートするが、もう一台のメルセデスW12を駆るルイス・ハミルトンは予選3番手であるため1ポジション昇格となり、フェルスタッペンと並び最前列に並ぶ事になる。
ハミルトンに揺さぶりをかけるためには、何としてもペレスにハミルトンの背後を取ってもらう必要があるーークリスチャン・ホーナーは2台が異なる種類のコンパウンドを履いてグリッドに着く点に触れて、ペレスは開始早々にノリスをオーバーテイクしなければならないと檄を飛ばす。
「Q1を1セットのタイヤで突破したマックスは、Q2でミディアムタイヤを履いて余裕でQ3に駒を進めた。チェコ(ペレス)はラウンド毎にタイムを削っていき、Q2ではソフトタイヤを選択した。これにより明日のレースでは戦略的に異なる2台を有する事となり、理想的なスタート戦略が可能となった」とクリスチャン・ホーナーは語る。
「チェコはQ3の1回目のランでスクラブ済みのソフトを履いて力強い走りを見せた後、新品を履いてラップタイムを改善させた。その結果、バルテリ(ボッタス/メルセデス)がペナルティを受ける事で、彼は4番手からレースをスタートする」
「チェコには素早くランド(ノリス)を交わしてもらわねばならない。私は彼ならできると考えている。そしてその後は最大限の結果を手にするためにルイス(ハミルトン)にプレッシャーをかけていく」
「明日のレースの展望を予想する事はできないが、熾烈なトップ争いが繰り広げられる事だけは確かだ」
2021年 F1シュタイアーマルクグランプリ決勝レースは、日本時間6月27日(日)22時にスタート。1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。