2022 F1スペインPU投入状況:アロンソ、今季初4基目で降格ペナ! 計7台が交換

メルセデスW13のエンジンカバーに掲げられたジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンのカーナンバー、2022年5月20日F1スペインGPCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2022年F1第6戦マイアミGPにおける各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

フェラーリ勢が信頼性を強化した2基目のICE(内燃エンジン)を投入した前戦に続き、バルセロナではワークス・メルセデスを含む以下6名のドライバーが何らかのPUコンポーネントを交換した。

  • ルイス・ハミルトン(メルセデス)
  • ジョージ・ラッセル(メルセデス)
  • 周冠宇(アルファロメオ)
  • セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
  • セルジオ・ペレス(レッドブル)
  • エステバン・オコン(アルピーヌ)
  • フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

アップグレード・パッケージと合わせて、ハミルトンとラッセルは今季2基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストを開封した。

レッドブル・パワートレインズ(ホンダ)を搭載するレッドブルのペレスと、フェラーリPUを使う周冠宇は3基目のエキゾーストに手を付けた。周冠宇は合わせて2基目のMGU-Kを開封した。またベッテルは2基目のエキゾーストを搭載した。

2日目に向けてはアルピーヌのエステバン・オコンが今季2基目となるES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)を開封した。これらはいずれも今週末のグリッド降格ペナルティの対象となるものではなかった。

ただし、チームとの「行き違い」が原因で17番手Q1敗退を喫したフェルナンド・アロンソが決勝を前にパワーユニットをフル交換。今季第1号となるエンジン交換ペナルティが科されたために最後尾に下がった。

なおバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は初日にエンジントラブルに見舞われたものの、使用していたのは金曜専用品だった。

V6ハイブリッド・ターボ導入9年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、そしてエキゾースト・システムは年間8セットまでに使用が制限されている。

F1スペインGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス G.ラッセルRUS 2 2 2 2 1 1 2
L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 1 1 2
レッドブル・RBPT M.フェルスタッペンVER 1 1 1 1 1 1 2
S.ペレスPER 1 2 2 1 1 1 3
フェラーリ C.ルクレールLEC 2 2 2 2 1 1 3
C.サインツSAI 2 2 2 2 2 2 3
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 1 1 1 1 1 1 1
L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 4 4 4 4 3 3 4
E.オコンOCN 2 2 2 2 2 2 2
アルファタウリ・RBPT P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2 4
角田裕毅TSU 3 3 3 3 1 1 3
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 1 1 1 1 1 1 1
S.ベッテルVET 2 2 2 2 2 2 2
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 1 1 1 1 2 2 1
N.ラティフィLAT 1 1 1 1 1 1 1
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 2 3 3 2 2 2 4
周冠宇ZHO 2 2 2 2 1 1 3
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 2 2 2 2 2 2 3
M.シューマッハMSC 2 2 2 2 2 2 3

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