僚友との平均差0.65秒…予選に課題抱えるアルボン「一朝一夕で解決するものではない」
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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが、2020年FIA-F1世界選手権第6戦スペインGPに先立って抱負を語った。トロロッソ・ホンダから参戦した昨年のレースでアルボンは11位フィニッシュと、僚友ダニール・クビアトが9位入賞を果たした一方で、惜しくもポイント圏外に終わった。
F1での2シーズン目を迎えたアルボンの戦い方は、昨年と変わらず予選での遅れを決勝で取り戻すといった格好で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと比較してクイックラップに課題を抱えている。本人は「一朝一夕で解決するものではない」として、キャッチアップにはまだ多くの時間が必要だと訴える。
以下は、今季開幕5戦を終えてのアルボンとフェルスタッペンの予選成績をまとめたものだ。Q2敗退は2回、フェルスタッペンとの平均ギャップは0.65秒に達し、平均予選順位は9.2位と、Q3に進出するのが精一杯といった現状が表れている。
ラウンド | フェルスタッペン | アルボン | ギャップ(秒) |
---|---|---|---|
1,オーストリア | 3位 | 5位 | 0.149 |
2,シュタイヤーマルク | 2位 | 7位 | 0.522 |
3,ハンガリー | 7位 | 13位 | 0.866 |
4,イギリス | 3位 | 12位 | 1.22 |
5,70周年記念 | 4位 | 9位 | 0.493 |
平均 | 3.8位 | 9.2位 | 0.65 |
アレックス・アルボン一朝一夕で解決するものではない
前戦ではオーバーテイクを重ねて9位から5位に巻き返しました
先週末はチームとして一歩前進できたと思っているし、マシンにも少し慣れてきたし満足している。チームは、グリッド上のどのライバルよりも速く走れるクルマを用意し、マックスと僕を後押ししてくれた。本当に良い一日だった。
あなたのレースペースは力強く、残す課題は1ラップです。克服に近づいていますか?
徐々にね。2週連続でシルバーストンを走った事で、1週目と2週目を直接分析する事ができ、これが役に立った。2週目のレースではマシンのフィーリングが改善していたし、とてもポジティブだよ。
もちろん、まだやるべき仕事は残っているし、これは一朝一夕で解決するものではないけど、もっと自信を以て走れるクルマに仕上げて今後もパッケージからより多くを引き出せるように、努力し続けるつもりだ。
今週末のバルセロナはプレシーズンテストと同じ舞台です
バルセロナでの大きなポイントは、クルマの競争力を予想しやすい点にあると思う。確かにマシンはプレシーズンテストの時と比べて進化しているけど、特徴が大きく変わったわけではないしね。
数多くの問題を解決した事で、マシンは2月の時よりも遥かに良くなっている。だから、今週末に改めてシーズン前テストとの比較を行う予定はないし、大事なのは先週末のシルバーストンよりも上の結果を目指して前に進んでいく事だ。
カタロニアはクルマの競争力がリザルトに反映されにくいコースと言われます。今週末は何かサプライズがあると思いますか?
特にサプライズはないんじゃないかな。これまでのシーズンで、各チームがどういったポジションにいるかは概ね分かってきているし、僕らはチームとして、自分達が得意としているエリアと今後改善していける部分を知っているからね。
過酷なトリプルヘッダーが一旦終わりとなります
月曜日は家でのんびり過ごすだけだった。ゴルフをして、トレーニングをして、水曜日にバルセロナに飛ぶ予定だ。
スペインGPの戦いの舞台となるのはカタロニア・サーキット。1周4,655mのコースは高速・中速・低速コーナーに加えて長いストレートと高低差(30m)があるのが特徴で、マシンの総合力が試される。昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が予選2番手からの逆転優勝を飾り、2位にバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位にマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。
F1スペインGPは、日本時間8月14日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。