マクラーレン、アップグレードに好感触「フィーリングとグリップが改善」とアロンソ
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11日(金)に行われた第5戦F1スペインGP初日フリー走行を終えて、マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンがセッションを振り返った。マクラーレンは初日セッションを、パフォーマンス評価とファクトリー用の比較相関テストに時間を費やした。
マクラーレンはアロンソの母国に、個性的なデザインが印象的な三つ穴ノーズを含む大規模なアップグレードを投入。シーズン5戦目にしてようやく、チーム代表のエリック・ブーリエが主張する「MCL33の真の姿」が明らかとなった。
© Mclaren、三つ穴ノーズを装着したマクラーレンのMCL33
アロンソは、最速を記録したルイス・ハミルトン(Mercedes)から1.776秒遅れの12番手タイムで、バンドーンは1.463秒遅れの9番手タイムでそれぞれ初日セッションを締め括り、まずまずの滑り出しを見せた。
F1スペインGP初日を終えて
フェルナンド・アロンソFP1: 6位, FP2: 12位
チーム内の観点で言えば、持ち込んだアップグレードはステップアップを果たしている。感触は良くなりグリップも増しており、マシンには更に多くのパフォーマンスが備わっていると言えそうだ。
今日は厄介なコンディションだったね。気温が高かった事に加えて風が強かったもんだから、多くのマシンがコースオフしていたし、明日も同じような感じになるんじゃないかと思ってる。
今日はポジティブな一日になったよ。持ち込んだアイテムのテストを全て終える事ができた。一部のパーツについてはまだ何とも言えないところがあるけど、今シーズンこれまでの金曜セッションよりも、少しばかり競争力があったように思う。
僕らが実際どれだけ改善しているかについては、明日ハッキリと見えてくるだろうね。土曜日は今日よりも涼しくなるみたいだし、日曜日に至っては雨の予報が出てる。Q3進出のチャンスがあるはずだから、それを最大限に活かしていきたい。
ストフェル・バンドーンFP1: 9位, FP2: 9位
僕らとしてはかなり良い一日になったと思う。いずれのセッションも本当に慌ただしかった。2台のマシンを使って理解すべき事がたくさんあったからチームにとってはかなりハードだったと思うけど、万事問題なく進めることができた。
最初の感触はポジティブだったよ。ミッドフィールドは今回もかなりの接戦みたいだし、何かを予想するには時期尚早だと思うけど、まずは明日だね。タイヤコンパウンドについても難しい選択を迫られそうだよ。
コンディションがかなり厄介だったからコース上でミスするマシンが目立っていたけど、それは誰にとっても同じだった。僕としては良い感じでマシンに乗れてたよ。
明日の予選はコンマ数秒が大きな鍵をカギを握ることになると思う。マシンから最大限のものを引き出さなきゃならない。すべてをまとめ上げられるかどうかは自分たち次第さ。
今日のリザルトはかなり有望に見えるけど、限界で攻めてみるまでは僕らがどの位置につけているのかを正確に知ることは出来ない。まずは、今日得た学びをすべて理解しマシンをベストな状態に仕上げる事が必要だ。
これが継続的な進化の始まりになる事を祈るよ。そうすれば、ここスペインから自分たちのシーズンを組み立てて行けるからね。
F1スペインGP 3回目のフリー走行は日本時間5月12日(土)19時から、公式予選は同22時からバルセロナのカタロニア・サーキットで行われる。